輸入車 なぜ日本でディーゼル人気? 一方で欧州の販売数は急低下 理由さぐる

公開 : 2019.12.03 17:30

一気に落ち込む欧州ディーゼル車市場

欧州車を選ぶ理由としての、クリーンディーゼル車。

低燃費、高トルク、さらに自動車税/自動車重量税などに対する税制優遇措置、また一部モデルに対してクルーンエネルギー自動車補助金など、ユーザーにとって直接的なメリットが大きい。

デリカD:5
デリカD:5

日系メーカーでディーゼル車は、デリカD:5、ランクルプラド、ハイエースなど一部モデルを除き、マツダだけがメーカーとして多モデル化による事業方針を継続している状況だ。

こうして市場基盤が出来上がっている300~500万円台市場に対して、輸入ディーゼル車が積極的に参入しているというのが実情だ。

一方、欧州ではディーゼル車市場が急速に縮小している。

2018年では、英国で前年比3割減などを大きく落ち込み、欧州市場全体で前年比2桁%減という厳しい状況にある。

欧州では昔から、乗用車で隣接する国々を通過しながら長いバケーションを楽しむのが当たり前の光景だった。

本来、バスやトラック向けの需要が多いディーゼル車を、ダイムラーが70年代に乗用向けとして発売したことで、乗用ディーゼルが欧州で普及していったという歴史がある。

こうした「欧州はディーゼル車が定番」という常識がいま、大きく崩れ始めているのだ。

なぜ欧州でディーゼル販売が減っている?

欧州のマーケットでディーゼル車が売れなくなっている原因は、欧州CO2規制の影響だ。

2021年に設定されている「1kmあたり95g」のCO2排出量規制について、自動車メーカー各社のエンジン開発者の多くが「世界で最も厳しい排ガス規制」と口を揃えている。

ガソリンエンジンのプラグインハイブリッド車を解決策とする欧州メーカー。
ガソリンエンジンのプラグインハイブリッド車を解決策とする欧州メーカー。

欧州CO2規制は今度さらに厳格化され、2030年には2021年(95g/km)に対して30%減との内容で、欧州委員会が議論が続いている。

欧州CO2規制に対応するため、欧州メーカーを含む自動車メーカー各社は「直近ではガソリンエンジンのプラグインハイブリッド車が解決策」という意見が多い。

また、現時点で正式に法整備化はされていないが、英国やフランスなどは国の方針として、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンから、ハイブリッド車を含む電動車へのシフトを打ち出している。

つまり、将来的には、日本でも欧州並みのCO2規制が法整備化されると、輸入ディーゼル車のあり方に変化が生じる可能性も否定できない。

 

人気記事