日本より海外が重要? なぜ日本メーカー、新型車を北米などで先行発売するのか 弊害も

2019.10.27

100字サマリー

日本メーカーなのに、海外で先に発売するクルマが増えてきました。理由を探ります。また海外先行を続けると、日本市場のユーザーに決定的な問題が生じることもわかりました。安心して気持ち良く買える配慮が必要です。

もくじ

日本よりも海外で先に発売される日本車、増
売りにくいセダン/ワゴン、開発も海外優先
海外の発売優先 日本のユーザーに危険が
安心して気持ち良く商品を買える配慮を

日本よりも海外で先に発売される日本車、増

text:Yoichiro Watanabe(渡辺陽一郎)

日本の自動車メーカーは世界有数の大企業で、日本よりも海外で売れ行きを伸ばす。ダイハツを除くと、世界生産台数の80-90%が海外で売られている。

そのために日本国内だけで販売される商品は、乗用車では軽自動車程度に限られるようになった。小型/普通車は大半が海外との併売だ。

日産ジューク。日本発売の予定は今のところない。
日産ジューク。日本発売の予定は今のところない。

そうなると日本と海外で、発売時期が異なる車種も生じる。以前はまず日本で発売して、その後に海外で売り始めることが多かったが、最近は順番が逆になる車種もある。海外の後に日本で発売する。

例えばホンダ・アコードは、ホンダのホームページを見ると、10代目が2020年初めに日本でデビューすると告知されている。

これだけ見れば新型車のアピールだが、10代目アコードは、既に2017年10月に北米で発売されている。

この後、南米や中国での発売を経て、2年以上を経過してから日本国内で売り始めるのだ。

スバル・レガシィは新型となる7代目の北米仕様が2019年7月に生産を開始した。日本仕様もフルモデルチェンジを行うと思われたが、日本では同年9月に一部改良を実施している。

新しいグレードやボディカラーの追加、悪路走破力を高めるXモードの性能向上なども行われたから、国内では少なくとも1年間は現行レガシィを売り続けるだろう。

日産ジュークは2019年9月4日に欧州で新型を発表した。ジュークのようなコンパクトSUVは日本でも人気のカテゴリーだから、フルモデルチェンジが期待されるが、メーカー、販売店ともに予定はないという。現行ジュークの生産を終了する話も聞かれず、しばらくは現行型を売るようだ。

フルモデルチェンジではなく、新規発売では、ジェイドに時間差が生じた。中国では2013年に発売したが、日本では2015年となっている。

日本車でありながら、なぜ国内の発売が海外に比べて遅れてしまうのか。その理由を探ってみたい。

 
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