【500以上に楽しい走り】フィアット・パンダ・クロス・ハイブリッドに試乗

2020.02.12

欠点はあっても運転が楽しい

バッテリーに蓄えた電気エネルギーは、加速時にエンジンを支援。システム総合での最高出力は70ps、最大トルクは9.3kg-mと控えめな数字となっている。

ペースが穏やかな都市部では、パンダ・クロスは運転しやすい。追加された電気モーターは、わずかに確認できるレベルではあるが、加速時の力添えをしてくれる。走り出しはスムーズだ。

 フィアット・パンダ・クロス・ハイブリッド・ローンチ・エディション(欧州仕様)
フィアット・パンダ・クロス・ハイブリッド・ローンチ・エディション(欧州仕様)

発進以降は、パンダの力不足が見えてくる。クルマの速度を流れに乗せていくには、右足でしっかりアクセルペダルを踏んでいる必要がある。しばしば、長時間深く踏み込んでいることもあるほど。

といっても、イタリアの小型車的で楽しい。時々パンダにムチを打って走らせている気にもなるが、制限速度を大きく超えてしまう心配もない。危険性も、そのぶん少ない。

楽しさ任せにエンジンの回転数を引っ張っても、燃費としての見返りは何もない。今回の試乗を通じて得られた平均燃費は、12.3km/Lだった。カタログにはWLTP値で17.5km/Lという数字が載っているから、差がついてしまった。

もともと背の高いクルマの車高が高くなり、重心高が上がったことは、コーナーを曲がるとはっきりわかる。比較的控えめと思えるスピードでカーブへ進入しても、明確なボディロールが発生してしまう。

波打ったような路面では、バウンドするような素振りも見られた。その間、たとえ乾燥していても、タイヤは路面を掴み続けるのに苦労している様子。結果、シャシーはさほど攻め込まずともアンダーステアを引き起こしてしまう。

 
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