【貴重な成功物語】英国製カローラの故郷 トヨタ・バーナストン工場を訪問 前編

公開 : 2020.05.02 18:50  更新 : 2021.01.28 16:58

番外編1:品質管理の秘密

すべてのカローラが出荷前には品質保証チームによる検査に合格する必要があり、そのチェック項目は2358にも上る。

非常に細かいチェックが行われるにもかかわらず、検査エリアは騒々しい生産ラインの真下に位置していたため、ここには防音トンネルが設置されている。

コンピューターがカメラを使って品質不良を見つけ出す。
コンピューターがカメラを使って品質不良を見つけ出す。

このトンネルのなかで、品質保証スタッフがインテリアとエクステリアのパーツやパネルをチェックするのだ。

さらに、人工知能の活用も広がっており、品質保証チームでは50箇所を検査可能な9台のカメラで構成されたシステムまで開発しているが、このシステムは作業者によってさらなるトレーニングと検査精度の向上が進められている。

検査を終えると、車両に乗り込んだ品質管理スタッフがエンジンを始動させ、ステアリングのアライメントや取り付け角度、ブレーキやドライバーアシストシステム、ヘッドライトの光軸、さらにはすべての操作系をチェックするとともに、テスト用走行台のうえで加速とブレーキ性能を確認する。

こうしたすべての作業が驚くほどのペースで進められるのだ。

その後、1台あたり900Lもの水をかけて水漏れがないことを確認すると、光のトンネルで塗装状態のチェックが行われている。

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