【英国でも販売好調でトヨタを牽引】トヨタ・カローラ(7) 長期テスト

公開 : 2020.04.19 11:50  更新 : 2021.01.28 16:58

新しく生まれ変わったトヨタ・カローラ。競争の激しいファミリーカーの中で、どれほど優れた内容を備えているのでしょうか。日本ではカローラ・スポーツと呼ばれるハッチバックを、時間を掛けて英国編集部が検証します。

積算9660km 荷室脇の小さなポケット

text:James Attwood(ジェームス・アトウッド)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
トヨタカローラ・スポーツのハイブリッドモデルの場合、大きなバッテリーを搭載している都合で、荷室の床が高くなっている。そのかわり、荷室の隅には2個所の小さなポケットが用意されている。

長い小物などを立てて仕舞うのにも便利だが、長期テストのクルマの場合、手軽なゴミ箱のようにもなっている。同僚の1人のしわざだとは思うが、誰がこの空間に美味しそうな名残りを忘れていったのだろうか。

トヨタ・カローラ(カローラ・スポーツ/英国仕様)
トヨタ・カローラ(カローラ・スポーツ/英国仕様)

バーベキュー味のポークパイと、カラマックのチョコレートバーをお昼に食べたことは間違いないだろう。美味しいランチは楽しめただろうか。

積算1万55km ロンドンの街で増えるカローラ

新しいトヨタ・カローラ・スポーツは、近頃ロンドンの街でも頻繁に目にするようになった。英国トヨタによれば、2月末までの期間では、昨年度比47%増しのペースで売上が伸びているらしい。

カローラを街なかで見かける数も、それを反映しているようだ。ステーションワゴンのカローラ・ツーリングを見かける回数も増えてきた。

トヨタ・カローラ(カローラ・スポーツ/英国仕様)
トヨタ・カローラ(カローラ・スポーツ/英国仕様)

ツーリングの多くは、ロンドン交通局のステッカーが貼ってある。送迎用のハイヤーだ。カローラは、空港の送り迎えにも最適なクルマとして、トヨタ・プリウスの牙城を脅かすことはできるだろうか。

積算1万122km 英国で生産されるカローラ

現在の英国の新車販売状況をお伝えしよう。英国全体での年間販売台数は、前年比で2.9%の減少となってしまった。

ところがトヨタが2020年2月に販売した新車の台数は、2019年2月の2532台から47.71%増しの、3470台となっている。変化を生んだきっかけは、このシルバーのハッチバックにある。

トヨタ・カローラ(カローラ・スポーツ/英国仕様)
トヨタ・カローラ(カローラ・スポーツ/英国仕様)

英国では久しぶりの復活となった、新しいカローラ(カローラ・スポーツ)が発売されたのは2019年3月。それ以降、トヨタ車の売り上げの大部分を、カローラが締めているのだという。

英国でも生産が行われているカローラ・スポーツ。トヨタの盤石な体制の中で開発されたクルマが、英国でも作られ、評価されていることを嬉しく思う。

テストデータ

テスト車について

モデル名:トヨタ・カローラ(カローラ・スポーツ)・エクセル2.0ハイブリッド(英国仕様)
新車価格:2万9075ポンド(386万円)
テスト車の価格:2万9870ポンド(397万円)

テストの記録

燃費:16.5km/L
故障:なし
出費:なし

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