【グランプリレーサーから4シーターへ転身】マセラティ・ティーポ26 前編

公開 : 2020.07.05 07:20  更新 : 2020.12.08 11:04

アイリッシュ・グランプリでの激闘

マセラティはアイリッシュ・グランプリで速さを示した。ジュゼッペ・カンパリはストレートで193km/hを出したが、バーキンがドライブするアルファ・ロメオ8Cは185km/hに留まった。だが、稲妻のように走るメルセデス・ベンツSタイプには届かなかった。

レース当日は寒く、湿っていた。雨の予報の中、大観衆がカンパリの走りを見に集まった。スタート・フラッグを大統領が振り、発砲音が響くと、壮大なバトルがスタートだ。

マセラティ・ティーポ26(1930年)
マセラティ・ティーポ26(1930年)

バーキンはスタート直後、湿った草地に乗り上げながらメルセデス・ベンツをパス。だが1周目が終わるまでに、メルセデス・ベンツはアルファ・ロメオとマセラティを追い越しリードする。ジョージ・エイストンがドライブするマセラティもそれに続いた。

Sタイプをドライブするロード・ハウは、ルドルフ・カラツィオラが1930年に記録した146.9km/hをマーク。マセラティも力強く追い上げた。

エイストンはアルファ・ロメオ8Cをパス。マセラティ・チームへ有利に働くように仕掛ける。しばらくして雨が降り出すと、Sクラスのペースが鈍り始めた。

稲妻とともに雷鳴がとどろく。強い雨が降りそそぐ。雨のレースに強かったバーキンは、水浸しのサーキットで先頭に立った。

エイストンがドライブするマセラティは、雨の影響で点火不良に苦しんだ。カンパリのマセラティは、バーキンのアルファ・ロメオに食い下がるものの、不運が襲ってしまう。

この続きは後編にて。

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