【最先端のテクノロジー】新型メルセデス・ベンツSクラス、欧州で発売 価格は?

公開 : 2020.09.27 21:10

メルセデス・ベンツのフラッグシップモデル、新型Sクラスが欧州で発売されました。5つのグレードが用意され、英国での車両価格は7万8705ポンド(1063万円)からとなっています。刷新されたデザインや技術にも注目。

もくじ

大幅刷新 新開発のPHEVも
最先端のテクノロジー
エクステリア/インテリア
パワートレイン/パフォーマンス
開発者インタビュー ―Sクラスの先進性―
開発者インタビュー ―クーペ廃止の理由―

大幅刷新 新開発のPHEVも

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

メルセデス・ベンツは、同社がこれまでに製造した中で最も先進的なモデルとされる新型Sクラス・セダンの英国での販売価格を発表した。

現在販売中のSクラスには、エントリーモデルのAMGラインから最上位のAMGライン・プレミアム・プラス・エグゼクティブモデルまで、5つのグレードが用意されている。価格も7万8705ポンド(1063万円)から9万9490ポンド(1344万円)までと幅広い。

メルセデス・ベンツSクラス
メルセデス・ベンツSクラス    メルセデス

この間には、AMGライン・プレミアム、プレミアム・エグゼクティブ、プレミアム・プラスがあり、それぞれ8万5200ポンド(1151万円)、9万2995ポンド(1256万円)、9万5695ポンド(1292万円)からとなっている。

プレミアム・エグゼクティブ、プレミアム・プラス、プレミアム・プラス・エグゼクティブは、ロングホイールベースにのみ設定されている。

2021年初頭に英国での納車を目指しているSクラスは、先代よりも剛性の向上と60kgの軽量化を実現したというボディ構造を採用。全体的に再設計され、さらに洗練されている。

アウディA8やBMW 7シリーズのライバルとなるSクラスの改良点は、新開発のプラグイン・ハイブリッドシステムである。新型S 580eは、電気のみで最大100kmの航続距離(WLTPサイクル)を実現。これは先代モデルであるS 560eの2倍以上に相当する。

電動化に焦点を当てているにもかかわらず、メルセデスは1992年に始まった伝統を守り、6.0L V12気筒ツインターボエンジンを搭載したモデルの販売継続をAUTOCARに明かしている。

このエンジンは、フラッグシップモデルであるマイバッハS 650に代わる、まだ明らかにされていない新モデルに搭載される。

最先端のテクノロジー

2種類の後輪ステアリングシステムが用意されている。極端なものでは最大10度の操舵角を持ち、先代よりも最小旋回半径が1.9m小さい10.9mを実現。Aクラスよりも小さくなっている。

また、低速域の操縦性だけでなく、高速走行時の安定性も向上させた。

メルセデス・ベンツSクラス
メルセデス・ベンツSクラス    メルセデス

開発コードコード「W223」と呼ばれる新型Sクラスは、最高時速60kmでレベル3の自動運転を可能とするメルセデス初のモデルとなる。ライダーを使用するこの「ドライブ・パイロット」は2021年下半期に導入される予定だ。

メルセデスによると、交通量の多い「高速道路の一部区間」で長時間ハンズオフ状態で走行することができるが、必要に応じてステアリングホイールに組み込まれたLEDライトがドライバーに操作を促すという。

ドライブ・パイロットシステムは、インテリジェント・パーク・パイロットと呼ばれる新機能を組み合わせることができる。

法律で認められている一部の国や地域で導入されるこのシステムは、レベル4の自動運転技術を採用しており、スマートフォンのアプリを介して車外からリモートで駐車することができる。また、使用可能なスペースを自動で探し出して駐車することも可能だ。

最先端のヘッドライト技術に定評のあるSクラスだが、今回はオプションの「デジタルライト」機能が搭載されている。3つのLEDで構成され、屈折率によりヘッドライト1灯あたり130万画素以上の解像度を実現し、安全性を高めている。

さらに、Sクラスでは初となる無線アップデート機能を搭載し、ディーラーへの訪問回数を減らすことができる。

これら新型Sクラスの新機能の多くは、テスラ・モデルSや間もなく登場するBMW i7との競合を目指した新型EV、EQSにも搭載される予定だ。

既存のSクラス・クーペとカブリオレは改良される予定はなく、ショートホイールベースとロングホイールベースのセダンが唯一のボディスタイルとなっている。現行モデルと同様に、AMG、マイバッハ、プルマンの派生モデルが登場する。

Sクラスは徹底的な刷新を行った。滑らかなボディライン、流れるようなCピラーは先代モデルからのお馴染みであるが、新型ではより大胆な形状のグリル、スリムなヘッドライト、水平基調のテールライトを備えている。

さらに、Sクラスで初めてドアハンドルを選択できるようになった。従来のグリップハンドルが標準装備され、フラッシュ式の電動ポップアウトハンドルがオプションとして用意されている。

関連テーマ

人気テーマ