【フロントグリルを許せる走り】最新BMW 4シリーズ M440i xドライブへ試乗 前編

2020.10.25

サマリー

大胆なフロントグリルに話題が集まる、新しいBMW 4シリーズ。現時点で頂点を飾るのが、スポーツ度の高い374psのクーペ、M440i xドライブです。賛否両論のデザイン以上に注目すべき内容だと、英国編集部は評価します。

もくじ

ルックス以上の話題性を持つ4シリーズ
プラットフォームは3シリーズと共有のCLAR
引き上げられたインテリアの知覚品質
素晴らしい3.0L直6ターボと8速AT

ルックス以上の話題性を持つ4シリーズ

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
これまでの7年間、BMW 4シリーズは好調だった。華々しく発表されたのは2013年。延べ80万台以上が生産され、英国には15万台近くが入ってきている。実は北米に次ぐ、2番目の主要市場になっている。

その成功は、2ドアクーペだけでなく、カブリオレや4ドアのグランクーペでも同様。ガソリンとディーゼルの4気筒と6気筒エンジンが、幅広いニーズを支えてきた。

BMW 4シリーズ M440i xドライブ(欧州仕様)
BMW 4シリーズ M440i xドライブ(欧州仕様)

2代目となる4シリーズでも、BMWとしてエンジンのラインナップは重要だ。今回試乗したのは、トップグレードとなるM440i xドライブ。最高出力374psを発揮する、新しい3.0L直列6気筒ガソリンターボ・ユニットを搭載する。

しかし販売につながりそうな話題は、それだけではない。そう、フロントグリル。

確かに4シリーズのデザインには、賛否両論、色々な意見がある。スタイリングが好きか嫌いかは別として、第2世代の4シリーズにはルックス以上の話題性があると、初めに触れておきたい。

BMWは、G22型と呼ばれる4シリーズ・クーペを、従来以上に独自性の高いモデルとして開発したと説明する。3シリーズの派生版、以上のモデルとして。

その独立した位置付けが、例のフロントグリルを始めとする大胆なスタイリングや高い品質にも表れているのだろう。ボディサイズも、随分違う。

プラットフォームは3シリーズと共有のCLAR

全長は初代4シリーズから128mm長くなり、4768mm。全幅は27mm広くなり1852mm。全高は6mm成長して1383mmになった。ひと回り大きくなったことで、従来以上に存在感が増し、スポーティなフォルムを実現している。

ホイールベースは41mm伸び、2851mm。スポーティな走行フィーリングを得る目的で、先代の4シリーズよりトレッドも広げられた。フロントは28mm増しの1575mm、リアが18mm増しの1611mmだ。

BMW 4シリーズ M440i xドライブ(欧州仕様)
BMW 4シリーズ M440i xドライブ(欧州仕様)

2代目でも、4シリーズのモデル展開は2ドアクーペから始まる。ちなみに先代では、英国では4シリーズの販売の33%を占めていたのが、2ドアクーペだった。2021年にはカブリオレと、英国の4シリーズで50%を満たしていたグランクーペが、順次投入される。

新しい4シリーズがベースとするのは、3シリーズと同じCLARプラットフォーム。電圧48Vのマイルド・ハイブリッドを含む、技術面も共有している。

走りを重視するBMW 4シリーズとして、重要となるのが重心高。初代4シリーズより、21mm低い。ボンネットやフロントフェンダー、ドア、フロント・サスペンション回りにアルミニウムを用いるなど、複数の素材を組み合わせたことも影響している。

ボディ剛性は、現行の3シリーズより高い。フロント・バルクヘッド部分へ新設計のパネルを採用し、フロント・サスペンションのストラットタワー回りも専用設計。エンジンルーム前方には、Aの形状をした補強ブレースが追加された。

 

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