【詳細データテスト】メルセデスAMG GLE 53 度を越さない程度に速い ステアフィールやや不自然 隠しきれぬシャシーの硬さ

2020.10.25

サマリー

AMGが手がけたGLEの低出力版をテスト。確かに速く高級で多用途性を備えた高性能SUVですが、ずば抜けて速いわけではなく、ステアリングには不自然なフィールが。ドライバーズカーとしては物足りないものでした。

もくじ

はじめに
意匠と技術 ★★★★★★★★☆☆
内装 ★★★★★★★★☆☆
走り ★★★★★★★★☆☆
使い勝手 ★★★★★★★★☆☆
操舵/安定性 ★★★★★★★☆☆☆
快適性/静粛性 ★★★★★★★★☆☆
購入と維持 ★★★★★★★★☆☆
スペック
結論 ★★★★★★★☆☆☆

はじめに

プレミアムSUVなるジャンルの黎明期、GLEクラスのルーツにあたるクルマは、どちらかといえば成功した部類に数えられる。かつてMクラスとして名を売った初代は、1996年に登場。BMW X5はデザイナーのスケッチの段階にあり、アウディQ7やレンジローバー・スポーツは構想すらなかった頃の話だ。

Mクラスは3世代を数えたが、2015年に3代目がマイナーチェンジする際、新たな車名の法則が導入される。メルセデスの高級SUVラインナップにあって、中級モデルであることがすぐわかるよう、GLEクラスと改名されたのだ。そして、この10年ほどの間、より車格が低く安価なGLCクラスを凌ぐことさえあるほどの売れ筋であり続けた。

テスト車:メルセデスAMG GLE 53 4マチック+ プレミアム・プラス
テスト車:メルセデスAMG GLE 53 4マチック+ プレミアム・プラス    JOHN BRADSHAW

今回われわれは、このカテゴリーの先駆者が、通算で4世代目に突入してどのように変容したのかを明らかにしていこうと思う。GLEにはさまざまなバリエーションが追加されてきたが、これはメルセデスが、多彩なモデル展開にあっても売れ筋モデルにのみ許してきたことだ。

2年前のパリ・サロンでデビューしたW167世代の現行GLEは、2018年末にアラバマ州タスカルーサ工場での生産がスタート。それ以来、バリエーション展開は拡大し続け、ボディタイプは一般的なSUVスタイルのほかクーペスタイルも選べるようになった。

プラグインハイブリッドを設定しているが、ベースとなるエンジンはガソリンもディーゼルも用意され、各市場の状況に合わせて投入される。英国ではディーゼルハイブリッドのほか、3機種のディーゼルエンジン単体モデルや、ガソリンの48Vマイルドハイブリッド仕様も選べる。

加えて、車種リストにはアファルターバッハでチューンナップされたハイパフォーマンス仕様、すなわちAMGモデルも名を連ねる。今回テストするのは、2機種あるうちの下位モデルであるGLE 53。じつに現代風な仕立てのハイパフォーマンスSUVだ。複雑極まるモデルレンジにおいて、ハイライトとなれるだけのものを持ち合わせているのか、検証していこう。

 

人気記事