【新CEO、さらなる高みを目指す】プジョー リンダ・ジャクソンCEOに聞く 親しみやすさとハイエンドの両立

公開 : 2021.04.12 20:05

プジョーの新CEOに独占インタビュー。グローバルでの成長と、ブランドの高級化について話を聞きました。

唯一伸び悩んだ中国市場

text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

2020年1月まで姉妹ブランドであるシトロエンを率いていたリンダ・ジャクソンが、プジョーの新CEOに就任し、成功に向けて大きく動き出した。

ジャクソンは英AUTOCAR編集部の独占取材に応じ、プジョーがハイエンドでありながら親しみやすいブランドになるにはどうすればよいか、中国での業績を改善しなければならない理由、そして将来の製品に期待することを明らかにした。

リンダ・ジャクソンCEO
リンダ・ジャクソンCEO

――プジョーでの最初の2か月はいかがでしたか?

「わたしがプジョーを引き継ぐことになったのは、市場シェアが拡大し、イメージと認知度が高まり、ラインナップも充実しているという、プジョーがすでに好調なタイミングでした。しかし、やるべきことは常にあります。わたしが本当にやりたいのは、欧州での勢いを維持しながら、国際的にもさらに成長させることです」

「2020年には、6つの地域のうち5つの地域で成長しましたが、唯一成長しなかったのは中国でした。しかし、わたし達にはまだ国際的に大きなチャンスがあります。例えば、人気の高いSUVだけでなく、南米や中東、アフリカ向けのピックアップトラックのランドトレックのように、海外市場向けに特別に開発されたモデルもあります」

「中国については、言い訳できません。中国では、まだ必要なレベルに達していないので、モデルを再構築しています。例えば、508L(セダン)や4008(SUV)など、中国市場のために特別に用意したモデルを発売する予定です」

――プジョーがステラインティス傘下の他のブランドと違ってやるべきことは何でしょうか?

「現在行っていることと何か違うことをする必要はありません。ポジショニングだけでなく、車種も含めて、アプローチの面ではすでに非常に明確な違いがあります。例えば、プジョー3008シトロエンC5エアクロスを例にとると、同じプラットフォームを使っていますすが、アプローチはまったく異なります」

「ポジショニングは異なりますが、うまくいっています。オペルのお客様とプジョーのお客様を比較しても、同じものを求めているわけではありません。プジョーを購入する人は、シトロエンやオペルとは異なるデザインが好きで、車内には有名なiコクピットもあります」

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