【電動化、飛行能力、戦闘力】2030年のボンド・カー 「007」の愛車はどうなる? デザインコンペ

公開 : 2021.06.06 06:05

カーデザインを学ぶ大学院生に、未来のボンド・カーの製作を依頼。創造力あふれる作品が数多く届きました。

もくじ

未来のカーデザイナーたちに依頼
入賞作:レクサスSF(スーパーファスト)
入賞作:アストン マーティン・コンセプト
入賞作:マセラティ・ボンド・コンセプト
準優勝作:アストン マーティン・オフローダー
準優勝作:ジェネシスX 007
優勝作:ポールスター007
デザイナーになるのは大変なのか

未来のカーデザイナーたちに依頼

text:Steve Cropley(スティーブ・クロップリー)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

ジェームズ・ボンドのクルマといえばアストン マーティン。映画好きの多くは、そんなイメージを持っているのではないだろうか。確かに、英国を代表するスポーツカーブランドは、これまで長年にわたって製品に十分な投資を行い、その状況を維持してきた。

しかし、映画007の最初のクルマは1931年製のブロワー・ベントレーであり(小説「カジノ・ロワイヤル」の高速チェイスで生き生きと描かれている)、すべての書籍や映画を調べると、ボンドはロータス、フォード、BMWから黄色のシトロエン2CV、そして昔は1960年代のサンビーム・アルパインまで、20数台のクルマを運転していることがわかる。

デザインだけでなく、映画のストーリーも一緒に提案してくれた学生が多かった。
デザインだけでなく、映画のストーリーも一緒に提案してくれた学生が多かった。

では、10年後に秘密諜報員が乗っているのはどんなクルマだろうか?新時代のボンド・カーには、電動化、自動運転、さらには飛行能力が重要となり、新素材や新技術の活用、環境汚染の抑制が求められるはずだ。ただ、1つだけ外せないテーマがある。ボンド・カーは非常に速く、非常に多機能で、非常にクールでなければならない。

当然のことながら、ボンド映画を製作しているイーオン・プロダクションズからは、この問いに対する答えはまだ出ていない。そこで、英コベントリー大学の有名な自動車・交通デザインコースの大学院生を招き、AUTOCARのコンペに参加してもらった。

コベントリー大学は長年にわたり、自動車業界に何十人もの優秀なカーデザイナーを輩出してきた。しかし、次期ボンド・カーの開発に着手するのは簡単ではなかった。コベントリー大学でカーデザインを学ぶ大学院生40名の多くは英国外から来ているが、その大半は自宅から遠隔で授業を受けていた。

わたし達は、40名全員を対象としたコンペティションを実施することにした。数回のオンライン・ミーティングを経て、最終審査では優勝者1名、準優勝者2名、そして入賞者3名を選んだ。その作品を紹介しよう。

入賞作:レクサスSF(スーパーファスト)

デザイナー:フランシス・ジョン

ジョンは、新時代のレクサスのスーパーカーが完璧にフィットする物語を提案してくれた。ボンドは日本で、ヒューマノイド・ロボットを使ってMI6に潜入しようとしている国際的な犯罪者、ヒデアキ・ヘガーを追っているのだ。

フランシス・ジョンの提案したレクサスSF
フランシス・ジョンの提案したレクサスSF

「未来的」なデザインを採用したこのレクサス・スーパーファストは、ボンドのために特別に製作され、現地の協力者であるシロー・ナガエによって提供された。永久磁石式の電気モーターを搭載し、最高出力1200ps、最大トルク165kg-mを発揮する。

このクルマのパフォーマンスは絶大で、ジョンがアクションの舞台として提案した京都にはちょっと似つかわしくないかもしれない。

超急速充電が可能な1360kWhの全固体電池で駆動し、965kmの航続距離を目標としている。そして、当然ながら武器と防御装置は未来を感じさせるものだ。密閉、隔離されたキャビンは、昔ながらの銃弾から生化学兵器の曝露まで、あらゆるものから乗員を守る。

メインウェポンは一対のレーザー誘導式キャノン砲だが、リアの収納部分からクリケットボールほどの大きさの空気袋を投下することもできる。瞬時に何倍もの大きさに膨らみ、追手の障害物となったり、後続車の真下で爆発して道路から放り出したりする。

関連テーマ

人気テーマ

おすすめ記事

 

人気記事