【詳細データテスト】フォルクスワーゲン・アルテオン 広く快適 走りは穏当 PHEVの利点は小さい

公開 : 2021.06.19 20:25  更新 : 2021.07.27 14:50

アルテオンに加わったワゴンタイプのPHEVは、旗艦モデルにふさわしい見栄えと広さ、また洗練性を兼ね備えていますが、スポーティな外見のわりに運動性はおとなしく、ハイブリッドとしては動力性能が物足りない印象でした。

はじめに

今回のテスト物件は、世界で2番目に大きい自動車メーカーのまさしくフラッグシップにあたるクルマだ。価格的にみれば、フォルクスワーゲンにはアルテオン・シューティングブレークより上位のモデルもある。プラグインハイブリッド(PHEV)のSUV、トゥアレグRの本体価格は7万7195ポンド(約1081万円)と、テスト車の4万1330ポンド(約579万円)を大きく上回る。

とはいえ、目を引くという点や、おそらく興味深さでは最上級。また、構造的にみれば、これぞトラディショナルなフラッグシップにふさわしいと思える、4ドアサルーン系統のボディタイプだ。

テスト車:フォルクスワーゲン・アルテオン・シューティングブレーク eハイブリッド・エレガンス
テスト車:フォルクスワーゲン・アルテオン・シューティングブレーク eハイブリッド・エレガンス    OLGUN KORDAL

アルテオンが誕生したのは2017年、まずは3ボックス的なフォルムで登場した。当時、これは単なるパサートCCの後継モデル以上のクルマだと感じられた。2016年にラインナップから落ちた、フェートンの穴を埋める狙いが感じられたのだ。メルセデス・ベンツSクラスやBMW7シリーズの対抗馬でありながら、それら競合車ほどユーザーの関心を得られなかった、フォルクスワーゲンの最上級サルーンに代わる存在というわけだ。

もちろん、アルテオンはフェートンのポジションやメカニズムをそのまま継承するわけではなく、精神的後継というほうが正しい。1セグメント半くらい下位のサイズ感で、価格も安い。エンジンはベントレーと共用する6.0LのW12ではなく、2.0Lの直4だ。

スタイリングもフェートンとの関連性はない独自のもので、スペース効率とほどほどの豪華さ、そしてなにより、GT的なモデルとしては手頃な価格をあわせ持っていた。

しかし、結局は中途半端な生焼け感のあるクルマだった。われわれの結論は「おもしろみはあるが、やや差別化や訴求に本腰を入れていないような印象」というもの。その後、このクルマはインパクトを与えるのに苦戦してきた。

4年を経た今、アルテオンは新たなチャンスを得た。われわれがふたたびこれをロードテストの遡上に載せようと思うに至ったのは、エキゾティックなルックスのシューティングブレークだけではなく、経済性とパンチを兼ね備えるプラグインハイブリッドパワートレインがが加わって、このクルマのスペックのバーサタイル性が引き上げられたからだ。

はたしてこのアルテオン・シューティングブレークeハイブリッドは、フォルクスワーゲンのフラッグシップというステータスにふさわしいクルマなのか。それを確かめてみたい。

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