運転は驚くほどシンプル AECリージェントI 486へ試乗 1931年式ロンドンバスを修復

公開 : 2022.12.28 08:25

驚くほどシンプルに運転できたロンドンバス

10km/hを過ぎた当たりで、ギアを1段あげる。そのまま4速へシフトアップしても走れる。最高時速は64km/hしか出ない。

運転は驚くほどシンプルだった。メーターはスピードと油圧、水温のみ。ステアリングホイールは、新しいロンドンバスのロンドンアイより少し小さい。パワーアシストはないが、問題なく回せる。

AECリージェントI 486(英国仕様)
AECリージェントI 486(英国仕様)

7.4Lエンジンの豊かなトルクで、スムーズに速度が高まる。ただし、年代物のクルマらしくブレーキは効かない。早めのアクセルオフが重要だ。クラッチペダルを踏み込むと、トランスミッション側にもあるブレーキが効き制動力が高まる。

あっという間にリージェントIへの試乗は終了。90年前にバーミンガムの石畳を走らせていた運転手へ、敬意を抱くような体験だった。もし機会があれば、ワイサル交通博物館を1度訪ねてみて欲しい。最高の職人技を間近に確認できるだろう。

AECリージェントI 486(英国仕様)のスペック

英国価格:−
全長:−
全幅:−
全高:−
最高速度:64km/h
0-100km/h加速:−
燃費:−
CO2排出量:−
車両重量:約6300kg
パワートレイン:直列6気筒6120cc自然吸気
使用燃料:ガソリン
最高出力:96ps
最大トルク:−
ギアボックス:4速マニュアル

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョン・エバンス

    John Evans

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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