ダイハツ不正発覚 原因「風土づくり」 記者会見でわかったこと/これから

公開 : 2023.12.21 15:45

一番の原因は? の問いに

ダイハツの奥平社長は「どれだけ長引く話になるのかわからない。また、どれだけ広がるかもわからない」と言う。

出荷と生産停止が、数か月単位にまで伸びれば、巨額な損失になることは間違いないだろう。

販売停止となった「ハイゼット・カーゴ」。開発が進められている軽商用EVにも暗雲が立ち込める。
販売停止となった「ハイゼット・カーゴ」。開発が進められている軽商用EVにも暗雲が立ち込める。    ダイハツ

また、進退を問われた奥平社長は、「道筋が立つまでは」と答え、即座の退陣がないことを明らかにしている。

それ以外にも、トヨタ、ダイハツ、スズキなどが進めている、電気自動車(BEV)の新型商用軽バンの前途にも影響があるはずだ。

新型の軽EVバンの市場導入は2023年度中を予定されていたが、それも延期する可能性が大きい。

記者会見の最後に「一番の原因は?」と問われた、ダイハツの奥平社長は「特に問題なのは、心理的な安全性を確保された上でのコミュニケーションだったりすると思います。風通しのよい職場を作って、やりかけた仕事を自分自身で止めることのできるような、そういうような職場に変えていく必要があるかなと思っています。風土づくり。そういったところに一番の経営の問題があったのかなと思っています」と答えたのであった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    鈴木ケンイチ

    Kenichi Suzuki

    1966年生まれ。中学時代は自転車、学生時代はオートバイにのめり込み、アルバイトはバイク便。一般誌/音楽誌でライターになった後も、やはり乗り物好きの本性は変わらず、気づけば自動車関連の仕事が中心に。30代はサーキット走行にのめり込み、ワンメイクレースにも参戦。愛車はマツダ・ロードスター。今の趣味はロードバイクと楽器演奏(ベース)。

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