新型クラウン・スポーツにPHEV 航続可能距離は1200km以上を実現 PHEV独自の発電や給電機能も搭載

公開 : 2023.12.21 17:45

トヨタは新型クラウン・スポーツにPHEVモデルを追加し発売を開始しました。PHEV独自の発電や給電機能も搭載し、クルマに対して更なる利便性の追求も行われており、アウトドアにも効果を発揮するようです。

新型クラウン・スポーツPHEV

トヨタは、新型クラウン・スポーツのプラグインハイブリッド車(PHEV)を発売開始すると発表した。

今回新設定したPHEVは、クラウン・スポーツが追求する「楽しい走り」をさらに昇華させるべく、ハイブリッド車(HEV)の上質さを基盤に、よりクルマを操る楽しさを味わえるスポーティな味付けにこだわったという。

新型クラウン・スポーツPHEV
新型クラウン・スポーツPHEV

また、デザインはそのままに、走りの味付けにふさわしい専用装備も採用し、よりスポーティな印象を創出したとトヨタは語る。さらに、大容量リチウムイオン電池を搭載し、実用的なEV走行航続距離を備えるなど、運転する楽しさと環境性能も両立させたと述べた。

今回のPHEV/クラウン・クロスオーバーHEV/クラウン・スポーツHEV/クラウン・セダンHEVと燃料電池車(FCEV)は、カーボンニュートラルに向けた重要な選択肢の1つであり、トヨタは、今後もマルチパスウェイを軸に、多様なニーズに応える選択肢を増やしながら電動車の普及を目指し、カーボンニュートラルの実現に貢献していくと発表している。

どんな車に仕上がった?

車両概要

PHEVならではのより「楽しい走り」

2.5Lプラグインハイブリッドシステムで出力密度の高い駆動用モーターを搭載。システム最高出力は306psで、モーターを最大限活用することでシームレスかつ力強い加速を実現したという。

大容量リチウムイオン電池を車体中央の床下に配置し、車内空間を損なわずに実用的なEV走行航続距離を備え、日常生活の大部分をEV走行でカバー可能。満充電状態でEV走行距離は90km/ハイブリッド燃費は20.3km/Lを達成したという。ガソリンタンク容量も55Lを確保し、航続距離は1200km以上を実現するとした。

走りを支える技術

新型クラウン・スポーツPHEV
新型クラウン・スポーツPHEV

プラグインハイブリッドシステムが生み出すパワーは、E-Four(電気式4WDシステム)によって余すことなく四輪に分配し、走行安定性を実現するとともに、コーナリング中をはじめ、降雪時や雨天時の走行においても安心感を向上させた。

スポーツZグレードをベースに、フロアトンネル部へのブレース追加など、ボディの最適な剛性バランスをさらに追求。そのつくり込んだボディ剛性に対して、前後ショックアブソーバーの摩擦特性と減衰力特性を最適化。路面状況や運転操作に応じ、ショックアブソーバーの減衰力を4輪独立で制御するAVSを採用し、しなやかな動きと接地感のあるフラットな乗り味を実現したと語る。

さらに手元の操作でスムーズなシフト操作が可能なパドルシフトを搭載。前輪は20インチベンチレーテッドディスクブレーキを採用し、専用20インチ対向6ピストンアルミキャリパーを設定、制動力を向上させるとともにスポーティなイメージを醸成しながら、フロント・リヤともにブレーキのキャリパーに赤色塗装を施している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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