スターの愛車 どんな評価? 「ボナムス・ボンド・ストリート・セール」
最終更新日:2017.12.15
ポール・マッカートニー、エルトン・ジョン、リンゴ・スター。彼らのかつての愛車がオークションに。ボナムスの自社ビル内で行われた「ボンド・ストリート・セール」を解読しましょう。
■もくじ
どんなオークション?
ー「ボンド・ストリート・セール」とは?
どんな車両が出品?
ーポイント1 四輪、二輪、チャイルドカー?
ーポイント2 ポール、エルトン スターの愛車
ーポイント3 最高落札額 フェラーリ288GTO
ーポイント4 二輪車も究極のモデルを用意
流札? 落札? リザルト一覧
ー「ボンド・ストリート・セール」リザルト一覧
どんなオークション?
「ボンド・ストリート・セール」とは?
●2017.12.02 「ボンド・ストリート・セール」
イギリスを代表するオークション・ハウスであるボナムスは、一年を通じてワールドワイドに活動している。12月に入ると地元ロンドンを舞台に、選りすぐりの30台を集めたボンド・ストリート・セールが行われた。
どんな車両が出品?
ポイント1 四輪、二輪、チャイルドカー?
イギリスを本拠に世界各国で様々なカテゴリーのオークションを開くボナムスは、ロンドンのニューボンド・ストリートにオークション・ルームを構えている。そこを舞台に行われたのが「ボナムス・ボンド・ストリート・セール」だ。ビル内にあるオークションルームで開催されるため台数の制限があることから、今回は30台の四輪車と5台の二輪車、1台のチャイルドカーという36台のコンパクトなオークションとなった。
しかし、出品台数が限られることからセレクトされた珠玉のクルマたちが用意され、レベルの高い内容とされたのが特徴である。
ポイント2 ポール、エルトン スターの愛車
今回用意された30台の四輪車だが、そのうちイギリス車が20台を占めた。その内容は8台のアストン マーティン、5台のジャガーを始め、アルヴィス、ベントレー、ブリストル、ロールス・ロイスが並び、6台用意されたフェラーリもその内左ハンドル仕様のみの288GTOとエンツォを除く4台すべてが右ハンドルであることからも、イギリスの愛好家に向いた内容であることが分かる。
またスターが所有していたクルマが3台出品されたこともニュースだ。ポール・マッカートニーが所有していたアストン・マーティンDB5、エルトン・ジョンがオーナーだったベントレーS1コンチネンタル、リンゴ・スターが乗っていたオースチン・ミニ・クーパーSラドフォード・コンバージョンは、クルマ好きのみならずこの3名のコレクターからも注目を集めていた。
ポイント3 最高落札額 フェラーリ288GTO
コレクターズ・バブルを象徴する存在だったフェラーリ288GTOは一時3億円を超える落札額を記録していたが、はじけた後は2億円強まで値を下げていた。しかしコレクターズカーへの需要は絶えないことから、本当に価値のあるクルマは再び上昇傾向に転じてきたようだ。その流れからボンド・ストリート・セールでは、フェラーリ288GTOがピーク時の額に近い2億8627万円で落札された。この288GTOはヨーロッパ向けの左ハンドル仕様で、特別なヒストリーを持たないことから、上昇傾向に入ったことが分かる。イギリス人にとって憧れの1台であることに加え、ポール・マッカートニーが所有していたという素晴らしいヒストリーを持つアストン マーティンDB5が、2億452万円を記録したことも話題になった。
ここでの上位6台を記すと、
・1985年フェラーリ288GTO(2億8627万円)
・1964年アストン マーティンDB5(2億452万円)
・1965年アストン マーティンDB5ヴァンテージ(1億2621万円)
・1929年ベントレー4 1/2L ル・マン・レプリカ・ツアラー(8535万円)
・1962年アストン マーティンDB4シリーズV(7854万円)
・1937年アルヴィス4.3Lショート・シャシー・ツアラー(7684万円)
と、ボナムスが想定したイギリスの愛好家が好みの結果となった。
ポイント4 二輪車も究極のモデルを用意
マニアックなクルマと共に、イギリスの愛好家にとって垂涎の存在である黄金時代の二輪車が4台とMVアグスタが用意された。その内容は1936年ブラフ・シューペリアー982cc SS80スペシャル(1249万円)、1949年ヴィンセント998ccブラックシャドー・シリーズC(1811万円)、1950年AJS 7R 350ccレーシング(流札)、1964年BSA 646ccロケット・ゴールドスター(376万円)、1977年MVアグスタ750Sアメリカ(960万円)で、その存在に相応しい額で落札されていた。
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