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コラム&エッセイ

2018.02.04

社会人1年目、ポルシェを買う。

第58話:あなたのポルシェに乗せてください!(997 MT編)

硬派で安心 ポルシェの「揺り戻し」

峠道から高速道路へと向かう。
50kmの峠道では飽きたらず、
たまらず高速道路に乗ったのだ。
片道181km。往復370km。
Rが小さいコーナーならば、
アクセルを踏みっぱなしで走りぬけられるのも、
996と997では大きく異なる部分。
どちらもスリリングなのだけれど、
997のほうがより一層クルマを頼れる。

996で、お尻が心もとなくなるような場面でも
不必要な冒険心を掻き立てるほど安定している。

フロントも、ひらりとしすぎていない。
とにかく弾丸のように前にすすむ。

精度の高いベアリングが、摩擦を最小限に
とんでもない回転数で回っている感じがする。

ああ、997はあたらしいポルシェになったんだなと思った。

同時に、そうとう硬派、というかスポコンだとも思った。
この話しを笹本編集長に話したところ、
「揺り戻し」という言葉を使っていた。

いちど洗練方向に仕立てられたあと、
グッと元のスポーティネスにふれる。
996と997はそういう関係だと思った。

どちらがポルシェらしいという議論ではない。
どちらも完全に人間の直感にピタリとあう機械という点では
いっしょである。どちらもポルシェ。

なーんてね。

きょうは何かちょっと偉そうなことを
書きすぎたような気がします。
ここらへんでおしまい。

僕が小さかったころ、
ポルシェを選ばなかったおじは、
「ポルシェってさ、なんていうか
 いいのはわかっているけど、ほら、
 王道すぎるというか、模範解答すぎるというかさ」
と言いながらイタリアやドイツの
大衆車をベースにしたスポーツモデルを
自分の好みに手を入れることで楽しんでいた。

けれど今、おじははっきりという。

「いいよなぁ。ずいぶんと遠回りしたなぁ。
 あ、でもさ、若い時によくわからず買っても
 よくわからずに色々いじったりとかしてたかも
 やっぱ今でよかったんだよなぁ。んー
 それははっきりしているなぁ」

ひとりでちょっと気恥ずかしそうに、そんなことを言った。

僕も、買った本人と同じくらい喜んでいることも
はっきりとしている。

※今回も最後までご覧になってくださり、
 ありがとうございます。

 そして、まさにきのう!
 またべつの友人も997を買ったのだった。
 シャカイチにも、おいおい登場してくれるといいな。

 やはり流行っている?
 落ちついた価格、
 ボディの大きさとデザインが
 人気の理由なのでしょうか。

 996→997がこんなふうに変わっているなら、
 がぜん気になってくるのは991だ。

 というわけで、ポルシェジャパンに
 なんとかお願いして、そしてお借りして
 991とともに愛知県(と滋賀県)まで旅にでることにした。

 というのが次回のお話です。

 今後とも、inquiry@autocar-japan.com まで、
 皆さまの声をお聞かせください。
 もちろん、なんでもないメールだって
 お待ちしております。

AUTOCAR JAPAN 編集部 上野太朗

1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測という、いわばエリート・コース(?)を歩む。学生時代はフィアット・バルケッタ→ボルボ940エステート→アルファ・ロメオ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ・ロメオ156(V6)→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かした。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。
 
 
 

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