社会人1年目、ポルシェを買う。

2020.11.14

サマリー

「社会人1年目、ポルシェを買う。」の上野太朗です。買うと決めたマツダ・ロードスターをちょっとの差で逃す。失意のなか、チューンド車を発見したけれど。

【社会人1年目、ポルシェを買う。】第118話:チューニング済みのNB型ロードスターが輝いて見える。

さいしょから手が入った個体に惹かれる

買うと決めたNB型マツダ・ロードスターが、
ちょっとの差で、べつのオーナーのもとへ嫁いだ。

失意のどん底ではあったが
これから子どもが生まれるのだから
さらに学びを深めて自分を磨き
もっともっと充実させたい。

妻も応援してくれている。
なんとかべつの候補車を探したい。

相模大野の中古車屋さんでみた
白いボディ/黒いハードトップのロードスターに
未練たらたらではあったものの、
中古車サイト/オークションサイトに目を通した。

ん?

ほどよく車高が落ち、
人気ブランドのホイールを履いた
メタリックカラーのロードスターを見つけた。

4点式のロールバーもついている。
よく見るとブレーキも一式変わっている。
タイヤは走り込んでいるのだろう、減っているが
これは交換すればなんとかなる。

そんなことを思っていたら、こんなメールを
読者の方(自動車メーカー勤務)からいただいた。

「はじめまして、
 毎朝、楽しく読ませていただいております。
 記事に通ずる経験があり、
 差し出がましくもメールさせていただきました。
『ラクなチューニングをするよりも……』
 という、第113話のくだりです」

「テクニック向上」を最大の目的にするならば
自分にあわせた=ラクなチューニングを施すより
クルマの工場出荷状態のバランスのなかで
自分の手足として動かせることが上達の近道と
先輩ジャーナリストの吉田拓生さんに教わった。
そんなことを第113話では文章にしている。

メールはつづく。

「家の近所に有名なワインディングロードがあり、
 年甲斐もなくわたしも毎週末通い詰めています」

「愛車をBMW 220iからM2に買い替えた時、
 あまりのコーナリングスピードの速さに
『タイムはお金で買えるんだ!』と驚きました。
(少し冷静になれば、至極当たり前なのですが)」

「ほかのクルマでも似たような経験があります」

「コーナー進入のたびにABSが効き、
 ブレーキ性能とタイヤグリップに
 不満が多かったクルマも
 タイヤを履き替えた途端、
 強力なグリップのお陰で
 ABSはほとんど作動しなくなり、
 コーナーでの鳴きも減りました」

「良いパーツをつけたクルマは、
 ドライバーが
 (お金の工面以外の)努力をせずとも
 勝手に速く走ってくれる事を
 身をもって体験したのです」

「そこで、吉田氏の言葉に深く納得いたしました。
『テクニック向上のためには、チューニング以前に
 やらなければいけないことがある』と」

あ……。そうだよな。
たしかに買い物としては魅力だけれど
目的は上手に走れるようになること。

ロードスターのバランスを隅々まで味わい、
それを使いこなすようになるには、
まずはクルマのデキよりも、己のスキル。

自分で書いていたことなのに、
読者のかたに再認識させていただきました。

クルマを買うって、
どんなクルマであれ感情が右へ左へ揺れますね。
もういちどノーマルのモデルをきちんと探そう。

あぁ……。

※今回も最後までご覧になってくださり、ありがとうございます。

 読者の皆さんに気づきを与えていただくことは
 これまでのコラムのなかでも多くありました。

 そして! きのう、もう1台見つかりました!

 今後とも、[email protected] まで、
 皆さまの声をお聞かせください。
 もちろん、なんでもないメールだって
 お待ちしております。

AUTOCAR JAPAN 編集部 上野太朗

1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測という、いわばエリート・コース(?)を歩む。学生時代はフィアット・バルケッタ→ボルボ940エステート→アルファ・ロメオ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ・ロメオ156(V6)→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かした。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。
 
 
 

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