『ちょうどいい』が魅力! 黒木美珠が日常の延長線で楽しむ、ジープ・レネゲードeハイブリッド
公開 : 2025.06.27 11:00
マイルドハイブリッドを搭載した『ジープ・レネゲードeハイブリッド』は、伝統的なジープらしさはそのままに、街中でも扱いやすく、日常使いでの穏やかな運転感覚を楽しめる1台。若手自動車ジャーナリストの黒木美珠が感じた『ちょうどいいジープ』の魅力を、夜の横浜・みなとみらいを舞台にレポートします。

もくじ
ジープ初のマイルドハイブリッドモデル

観覧車の光を横目に、ステアリングを握る。夜の横浜・みなとみらいの光景は、どこか非日常的で、けれど肩肘張らずに過ごせる不思議な心地よさがある。今回、そんな横浜の夜を走るのは、先日登場したばかりとなるジープ初のマイルドハイブリッドモデル、『レネゲードeハイブリッド』。

全長4255mm、全幅1805mm、全高1695mmと、日本の都市部でも扱いやすいボディサイズに収まっているレネゲードだが、今回ジープ伝統のセブンスロットグリルにクロスブラックのアクセントが入るなど、さらに精悍さが増した。ジープらしいボクシーなデザインや丸型ヘッドライトは、もちろん健在だ。

グラファイトグレーのボディカラーに包まれたレネゲードは、まだアスファルトに熱を残す夏の夕暮れの街に自然と溶け込む(ちなみに、今回ソーラーイエローと呼ばれる黄色も追加となった)。こうして路上で眺めると、改めて『ちょうどいい』サイズにレネゲードらしさを感じる。室内に乗り込みシートへ収まると、その感覚はさらに強まった。おさまりの良さ、とでもいうのだろうか。

パワートレインは、新開発の1.5L直列4気筒直噴ターボエンジン(最高出力131ps/最大トルク240Nm)に、48Vモーター(同20ps/55Nm)を内蔵する7速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせた、ハイブリッドシステムを採用。15~20km/h前後までモーターで行う低速時のスムーズさと、エンジンが起動した後のアクティブな加速、そして穏やかな変速フィールが特徴だ。

エンジンとモーターの切り替えも自然で、特にストップ&ゴーの多い都市部では、低速で静かに背中を押してくれる心地よい感覚がある。あくまでさりげなく日常に寄り添う、優しい電動化に好感を覚えた。
