【森口将之が感心】ルノー・キャプチャーに魅惑の選択肢!マイルドハイブリッドは積極的に走れる楽しさアリ

公開 : 2025.06.30 12:00

コンパクトSUVのルノー・キャプチャーがマイナーチェンジを受けました。新世代のデザインはもちろん、フルハイブリッドの『Eテック』に加え登場した、『マイルドハイブリッド』にも注目です。

もくじ

ふたつのハイブリッドを選べるように

ガソリンエンジンを積む同クラス輸入SUVを上まわる燃費

エスプリ・アルピーヌの名に恥じない走り

ふたつのハイブリッドを選べるように

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ルノー・キャプチャー・エスプリ・アルピーヌ・マイルドハイブリッド

ヨーロッパでトップクラスの人気をキープしているコンパクトSUVの『ルノー・キャプチャー』に、マイナーチェンジを機に『マイルドハイブリッド』が登場した。『フルハイブリッドEテック』もエスプリ・アルピーヌとして引き続きラインナップされるので、ふたつのハイブリッドを選べるようになった形だ。

ところで、ハイブリッド車(HV)でなければ売れないというのは、日本に限った話ではなくなりつつあるようだ。

ヨーロッパでは昨年の新車登録台数で、電気自動車やプラグインハイブリッド車が数字を落とす中、マイルドハイブリッドを含めたHVは大幅に伸び、トップのガソリン車に迫るシェアを獲得した。フランスやスイスのように、ガソリン車を超えた国もいくつかある。

ルノーはこうした流れに、いち早く対応しているブランドのひとつだ。

彼らはフランスらしい独創的なフルハイブリッド『Eテック』を投入する一方、並行してマイルドハイブリッドの展開も進め、日本でも既にクーペSUVの『ルノー・アルカナ』に搭載されている。

ルノー・アルカナ・エスプリ・アルピーヌEテックフルハイブリッド(写真:神村聖)

ただし両者の違いは、フルかマイルドかという点だけではない。メカニズムが全然異なるからだ。

Eテックのメカニズムはご存知のとおり、1.6L直列4気筒エンジンに2基のモーターを組み合わせ、エンジン側にはドッグクラッチを用いた4速、メインモーターには2速のトランスミッションを用い、合わせて12通りの走行モードを持つというもの。

キャプチャー・フルハイブリッドEテックのシステム図(写真:ルノー・ジャポン)。

今回キャプチャーに搭載されるEテックは、エンジンやモーターの最高出力、最大トルクこそ従来と同じだが、マネージメントのアップデートで、WLTCモード燃費は22.8km/Lから23.3km/Lに向上。輸入SUVナンバーワンの数値をキープしている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    森口将之

    Masayuki Moriguchi

    1962年生まれ。早稲田大学卒業後、自動車雑誌編集部を経てフリーランスジャーナリストとして独立。フランス車、スモールカー、SUVなどを得意とするが、ヒストリックカーから近未来の自動運転車まで幅広い分野を手がける。自動車のみならず道路、公共交通、まちづくりも積極的に取材しMaaSにも精通。著書に「パリ流環境社会への挑戦」(鹿島出版会)「MaaSで地方が変わる」(学芸出版社)など。
  • 撮影

    内藤敬仁

    Takahito Naito

    1986年よりフリーランスカメラマンとして主に車関係の雑誌、広告の撮影に携わる。趣味は洗車。好きな音楽は1970年代のブリティッシュロック。たまにロードバイクでサイクリンロードを走って風圧と老化に抵抗したりする。

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