ジープ・グラディエーターが分かる 日本で手に入る新型ピックアップの楽しみ方

公開 : 2022.06.02 12:00

日本仕様は、本格装備の「ルビコン」

ジープの歴史を辿れば、1947年登場のジープ・トラック、1963年登場の初代グラディエーター、1986年登場のコマンチなどが存在しているが、しばらくは消滅。

2018年のロサンゼルス・オートショーでお披露目された新型グラディエーターはジープにとって26年ぶりのピックアップということになる。

アメリカでピックアップ人気に火が付いたのは1990年代で、ちょうどジープがこのカテゴリーを不在にしていた間にマーケットが育ったわけだ。だからこそ待望され、アメリカでは当然のごとくスマッシュヒットとなった。

一般的なピックアップは商用車の延長線上というイメージが強いが、グラディエーターは生粋のオフローダーのピックアップということで一線を画していることも特別な存在たらしめている。

地上高、アプローチアングル、デパーチャーアングル、ブレークオーバーアングルなどはラングラー同様最大限に確保されており、水深762mmもの渡河性能を備えるなど、ボディを延長してもなおジープ・ブランドに相応しい悪路走破性を実現している。

フリーダムトップを開け放てばアウトドアをもっと楽しめる。インフォメーションディスプレイでオフロードカメラの映像を見れば、進行方向下部の路面状況を確認できる。

日本導入モデルは最強のオフロード性能を誇るルビコン仕様で、前後のディファレンシャルをロックする「トゥルロック」、サスペンションストローク量を増加させる「電子制御式フロント・スウェイバー・ディスコネクトシステム」、極低速走行を可能にする「専用ローギア付きロックトラックフルタイム4×4システム」を採用。

マッド&テレインタイヤ、前方下部を映し出すオフロードカメラ、FOX社製パフォーマンスショックアブソーバーなど、スペシャルな装備が満載だ。

エンジンは3.6L V6自然吸気で最高出力284ps、最大トルク35.4kg-m、8速ATと組み合わされる。

▶️ジープ「グラディエーター」 公式サイトを見る

記事に関わった人々

  • 執筆

    石井昌道

    Masamichi Ishii

    1967年生まれ。自動車専門誌の編集部員を経てモータージャーナリストへ。ワンメイク・レースへの参戦も豊富で、ドライビング・テクニックとともにクルマの楽しさを学んできた。国産車・輸入車のいずれの知識も幅広く、ジャンルを問わない執筆活動を行う。最近では、エコドライブの研究、それを一般ドライバーへ広く普及させる活動に力を入れている。

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