スバル最新EV『ソルテラ』と『トレイルシーカー』の話(後編)言葉の響きよりも複雑な協業と共用【日本版編集長コラム#90】

公開 : 2026.07.12 12:05

AUTOCAR JAPAN編集長ヒライによる、『日本版編集長コラム』です。最近乗ったクルマの話、取材を通じて思ったことなどを、わりとストレートに語ります。第90回はスバルの最新EV『ソルテラ』と『トレイルシーカー』の話、後編です。

スタイリングの印象がソルテラとだいぶ違う

スバルのEV、『ソルテラ』と『トレイルシーカー』を続けて約1週間ずつ取材することができた話。続いて取材したのがトレイルシーカーで、グレードは『ET-SS』のAWD。ボディサイズは、全長4845mm(ソルテラ+155mm)、全幅1860mm(同じ)、全高1650mm(+15mm)、ホイールベース2850mm(同じ)となる。

取材したソルテラが20インチだったのに対し、こちらは18インチ。ちなみに20インチのET-HS同士で比べると、2020kgと20kg増に収まっている。また、同じAWDでもソルテラは前後でモータースペックが異なるのに対し、トレイルシーカーはリアもフロントと同じ227ps/268Nmになっている。

続いて取材したスバルの最新EV、『トレイルシーカーET-SS』。
続いて取材したスバルの最新EV、『トレイルシーカーET-SS』。    平井大介

スタイリングの印象は、ソルテラとだいぶ違うものだ。全長の延長だけでなく、ルーフレールが追加され、アウトバックを思わせるアクティブなサイドデザインも効いているだろう。

基本的な印象は、いいところも気になるところもソルテラと同じだ。その中で違うと感じた部分は、主にタイヤに起因するものと思われた。銘柄はソルテラが『ブリヂストン・アレンザ001』で235/50R20、トレイルシーカーが『ヨコハマ・アドバンV61E+』で235/60R18となる。

あくまで個人的な感覚として、18インチのトレイルシーカーは当たりが柔らかいものの、その分、街中の路面が悪いところや高速道路で出会う路面のうねりなどに対し、重量級EVに共通する動きの重ったるさが目立ってしまう気がした。

しっかり感がある20インチのソルテラ

一方で乗り味にしっかり感がある20インチのソルテラは、長距離移動が多い筆者のような使い方が合っているようだ。動きもソルテラは、重量差以上に軽快に感じる。ちなみにリアモーターの出力違いは、正直、体感できなかった。

なお、こちらも自宅で100%まで充電したところ、カタログスペック航続距離690kmに対し、524kmを表示した。これも実際にはもっと伸びそうな予感がする。

サイドの下側部分が、アウトバックを思わせるアクティブなデザインとなっている。
サイドの下側部分が、アウトバックを思わせるアクティブなデザインとなっている。    平井大介

今回原稿で登場した3台を価格の安い順に並べると、トレイルシーカーET-SS(18インチ)が594万円、ソルテラET-HS(20インチ)が605万円、トレイルシーカーET-HS(20インチ)が639万円となる。内容的には今回乗れなかった20インチのトレイルシーカーがベストバイかもしれないが、いいクルマ感が半端ないソルテラにかなり魅力された。

なお、4月9日に発表したトレイルシーカーは、発表後約2ヵ月間(4月9日~5月31日)で月販目標250台に対し約4倍の1962台を受注。好調なスタートを切ったそうだ。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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