海外試乗

2018.08.17

新型BMW 3シリーズ 試作車に試乗 「最高のハンドリング」称号ゆずらず

新型BMW 3シリーズ・プロトタイプ

文・マット・ソーンダース 

編集部より

G20のコードネームを与えられた新型3シリーズのプロトタイプに英国版AUTOCARが試乗しました。Cクラスのみならず、アルファ・ジュリアとジャガーXEの新たなライバルたちにも対抗しなければならない次期3シリーズは、どのような仕上がりを見せてくれたのでしょうか?

もくじ

王座防衛は常に困難 新たなライバルたち
コードネームはG20 守るべきダイナミクス性能の伝統
こだわりのサスペンション エンジンは従来どおり?
スタビリティコントロールは完全オフに
新たなインテリア 落ち着きと俊敏性の見事な融合
時速200km/hでもリラックスした走り
エントリーモデルには疑問 大いなる期待
番外編:新型3シリーズのツインレート式パッシブダンパー

王座防衛は常に困難 新たなライバルたち

自動車世界で成功したブランドがトップの座に留まり続けるというのは、そこに上り詰めるよりも常に困難であり、BMW 3シリーズも徐々にその座を譲り渡そうとしているようだ。いまこそ90年代後半から2000年代の栄光を取り戻すに相応しい時なのだろうか?

近年登場したどんなモデルも、3シリーズほどの評価と販売実績を達成できなかったからこそ、われわれは心配しているのかも知れない。

次期3シリーズは、今秋開催されるパリ・モーターショーで発表され、英国には2019年初頭に導入が予定されている。しかし、先代モデルたちがこれまで築いてきたコンパクト・エグゼクティブサルーン市場における地位を、再び確固たるものにするというのはそう簡単な仕事ではない。

新3シリーズが戦うのは、モデル末期となったF30世代を凌ぐ売上げを見せる素晴らしい出来の最新メルセデスCクラスであり、アルファ・ロメオ・ジュリアにジャガーXEという、現行3シリーズが登場した7年前には存在していなかった新たなライバルたちだ。


ジュリアもXEも、BMWから世界最高のハンドリングをもつコンパクトセダンを創り出すメーカーという称号を奪うために送り出されたモデルであり、いまのところ、その称号はジャガーを経て、現在はアルファのもとにあるようだ。そして、BMWがその称号を再び手にすることになるのか、それとも、そのためにはもうしばらく時間が必要なのかは、直ぐに明らかになる。

もちろん、われわれと違って、BMWのトップや、デザイナー、そしてエンジニアたちは、次期3シリーズの未来をそんな風に考えていないだろうし、心配すらしていないだろう。このクルマが40年以上にわたって築き上げてきた確固たる地位に対する自負とともに、もはや3シリーズがその代名詞ともいえるコンパクト・エグゼクティブサルーン市場へと、7代目モデルを送り出す仕事を進めているに違いない。

そして、その仕事はほとんど完了しているようだ。ソフトウェアの細かな変更と、若干のセッティング作業が残ってはいるものの、BMWはわれわれにプロトタイプの新型3シリーズで、ドイツのアイフェル地方でのショートテストと、ニュルブルクリンクのノルドシュライフェでの「ショート」とは言えない周回テストをする機会を与えてくれた。

 
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