新型BMW 3シリーズ 試作車に試乗 「最高のハンドリング」称号ゆずらず

公開 : 2018.08.17 10:50  更新 : 2018.08.20 18:22

時速200km/hでもリラックスした走り

コンフォート以外では唯一今回試すことを許されたスポーツプラスに切り替えると、330iのステアリングには重みが加わるとともに、ジュリアのオーバーアシスト気味な点や、XEの初期の過剰なダイレクトさといったものは上手く回避したまま、オフセンターでの正確性を向上させている。

「アウトバーンのようなペースで走ると、こういったモデルには安定性が十分ではないようにわたしには感じられます」とヴァン・アスはいう。時速200km/hで、例え必要に迫られて一瞬ステアリングから片手を放しても、リラックスしたまま走りたいと望む顧客の要望に、BMWは常に応えようと努力しているのだと彼は話す。

スポーツプラスを選択すると、当然のごとくドライバーの耳に届く330iのエンジンサウンドは低音に変わり、サウンド自体はありふれたものだが、十分な活気を感じさせてくれる。

実際の路上であれば、330iがもつこのくらいのパワーと速度で十分であり、レスポンスも含め、これ以上は使い切ることができないだろう。


それでも、このクルマのeデフの存在を考えると、クラス随一ともいえるアクセルによる高いコントロール性をもつシャシーを活かすには、もう少し活発さがあってもいいと思うかも知れないが、その点については、もう少し様子を見る必要があるだろう。

なぜなら、3シリーズの絶妙なハンドリングバランスは、今回プロトタイプが履いていたオプションの19インチではなく、より小径なホイールの方が明らかに向上するだろうし、アクティブディファレンシャルがもっとも過激な設定になる「DSCオフ」のドライビングモードは、実際の生産車両とは異なる設定だったからだ。

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