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ウルスの最高速を超えたベントレー 「ベンテイガ・スピード」 大谷達也が英で試乗

2019.05.29

「Bモード」でサーキット試乗

今回、サーキットを試乗会場に選んだのはあくまでも安全性を考慮したからで、公道走行の機会がなかったのはコンフォート・モードやBモードの乗り心地やハンドリングは従来とまったく変わらないそうだ。

走行セッションは1回10分ほどを2回で、1回目はBモード、2回目は設定が変更されたスポーツ・モードというメニューである。

まず、Bモードでコースを走り始めてみる。会場のアングルシィ・サーキットはコース全長に対するストレートの比率が高く、エンジン・パワーがモノをいうコースレイアウトだが、それでもベンテイガ・スピードが遅いとはまったく感じなかった。

これは驚くべきことだ。コース幅が広いうえに(当たり前のことながら)一方通行となるレーシングコースをロードカーで走ると、視界が広々としていることもあってとにかくエンジン・パワーが物足りなく感じられるのだが、ベンテイガ・スピードにはそれがない。

わたしはスタンダードなベンテイガをサーキットで走らせてことがないので27psの差を感じたわけではないが、そのスムーズで淀むことなく速度を上げていく加速感にベンテイガの底力を見せつけられたような気がした。

快適性を重視したベンテイガはステアリングに路面からのバイブレーションなどはほとんど伝わってこないが、それゆえにいわゆるステアリング・インフォメーションが乏しいのは事実。

また、Bモードではコーナリング中のロールもそれなりに大きいので、タイヤの限界まで攻め込もうという気にはあまりならない。

それでも、ステアリングを切ればしっかりとフロントが入っていき、コーナーの脱出でアクセル・ペダルを踏めば確実に加速することが確認できた。

もちろん、コーナリング中は軽いアンダーステアが伴うが、その量が少なく、また安定しているため、不安に陥ることもなければ特別なテクニックが要求されることもない。その意味では実に走りやすい特性だ。

 
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