[アバルト70年の歩み]特別コンテンツ

レス・イズ・モアは通じない ポルシェ・カイエン・クーペ エントリーモデルに試乗

2019.10.07

100字サマリー

BMW X6のライバルとなる、ポルシェ・カイエン・クーペ。エントリーグレードの仕上がりを、英国の道で確かめましたが、ポルシェというブランドに期待する内容ではないようです。

もくじ

911とのつながりを感じるボディデザイン
大型SUVでは最も運転を楽しめる1台
ポルシェらしくない部分もちらほら
レス・イズ・モアは通じないカイエン・クーペ
ポルシェ・カイエン・クーペのスペック

911とのつながりを感じるボディデザイン

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

ポルシェ・カイエン・クーペは、通常のカイエンがSUV過ぎるアピアランスで、実用的過ぎる、と感じている人に向けたクルマだ。名前も単刀直入で、カイエンのクーペということは明確。

否定的な人もいるとは思うが、スタイリッシュに振ったカイエンのニーズは間違いなくある。BMWはX5をベースにしたX6をリリースし、メルセデス・ベンツはGLEとGLEクーペをラインナップ。アウディにはQ7とQ8があるし、レンジローバーにもスポーツがある。ライバルを見れば、そのマーケットのが小さくないことも明らか。

ポルシェ・カイエン・クーペ
ポルシェ・カイエン・クーペ

カイエン・クーペが実用性をどの程度犠牲にしたかは別として、ポルシェには優れたデザインと技術に支えられた、スポーツカーという血筋がある。アピアランスの変化に伴う、クーペとしての実質的な中身を獲得しているのだろうか。簡単なタスクではない。

好みの分かれるところだが、まずはエクステリアデザインから見ていこう。上下に低くなったシルエットや、ボディ後半で傾斜したルーフラインが最もわかりやすい変化。傾斜の強められたフロントガラスや、若干筋肉質になったフェンダーのラインは、ポルシェ911とのつながりを感じさせなくもない。一回り大きくなったマカン風でもある。

リア周りは、テールゲートに内蔵された104km/h前後で立ち上がるリアスポイラーが付いていたとしても、好みは分かれるだろう。それでもBMWやメルセデス・ベンツよりは良いと思う。

 
最新試乗記