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ただのキットカー会社ではない英ウエストフィールド社に学ぶ 「お金の稼ぎ方」とは

2017.11.05

軽量スポーツカー保護にも意欲

「今現在、ポッドは宅配、物流、空港のエアサイドでの移送といった、様々な交通手段を繋ぐために使われています」とターナーは説明する。

「ですが、大気汚染が法規制の40倍を超えていることにより、ロンドン交通局が課金で荒稼ぎしていることを考えてもみて下さい。バーミンガム市も排出量が規制値をはるかに上回っており、市議会が約90億円の罰金に怯えています」

「こういった都市で排出削減目標を達成するにはガソリン車を制限するしかなく、そうなるとポッドの出番がやってくるのです」と彼は続ける。

ターナーはまた、「英国のスポーツカー・シーンは良好な状態にありますが、現時点で多くの懸念事項があります。それは、トラクション・コントロール、エアバッグ、排気などに関する将来の法律やEU離脱問題などです」と言う。

「第一線で活躍し続けるためには、スピードを上げていかなければならないのです。電気とハイブリッド性能に関して当社には15年の経験がありますし、今や自動運転技術も手にしているのでライバルたちよりもはるかに進んでいると言えます。右肩上がりの収益により、当社は多額の資金を新技術に投入することができるのです」とのこと。

前途有望でしかないように聞こえる。

ターナーは、ウエストフィールドのポッドが約300億円を売上げるのではないかと見積もっている。同社がスポーツカーだけを造っていた頃には想像もできなかった額だろう。

とはいえ、ウエストフィールドがそのルーツを捨てて無機質な新交通システムの開発で金儲け主義に走っているわけではないことは何よりも喜ばしい。

ウエストフィールドは、ハイブリッドと電気のドライブトレインへの投資を通じてライトウエイト・スポーツカーの将来をも守ろうとしているのだ。

ターナーと彼のチームはウエストフィールドについて豪語し、バラ色の未来を描いている。有言実行してくれることに期待しよう。

というわけで、スポーツ250に試乗してみた

 
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