セレブ御用達 モデナのカスタム会社「アレス」訪問 人気の理由なぜ

2018.02.24

100字サマリー

ロータスを去った後、ダニー・バハールはモデナを拠点に車両カスタマイズを手掛ける会社を始めました。その名は「アレス」。収益性は年間41億。3年で300台のクルマを手がけてきました。訪問して、ふたつのカスタムのトレンドや、「儲かる秘訣」を聞きました。

text:Steve Cropley(スティーブ・クロプリー)

もくじ

ロータスを去り「アレス」設立
3年で300台 41億円の収益性
生産ライン 「動かぬ高級車の群れ」
GT3タルガと53台のディフェンダー
なぜ費用を支払える顧客があつまる?
現在進行中 3つのアレス・プロジェクト

ロータスを去り「アレス」設立

最初に驚かされるのはアレス・デザイン本社の大きさだ。

いまわれわれは前ロータスCEOのダニー・バハールの最新状況を知るため、イタリアはモデナの北端に位置する工業団地を訪れている。

バハールはロータスで一度に5つもの新型スポーツカーを発表した人物としてひとびとに記憶されているが、マレーシア人オーナーとの確執のあと、新たなビジネスとしてイタリアを拠点にクルマのカスタマイゼーションを行う会社を立ち上げたのだ。

このイタリアの拠点へと招かれた時、われわれはアレスとは工作機械が占拠するような場所をイメージしていたが、実際には1万8000平方メートルの広さを持つかつてのフィアット、アルファとランチアのディーラーには、モダンな3階建ての建物とショールームに広大な駐車スペース、更にはワークショップが広がっており、将来拡張用として1万平方メートルのスペースまでが準備されていた。

そのすべてにアレスの文字と、古代ギリシャの戦いの神のヘルメットをデザインした印象的なプレートが掲げられる。そしてこのデザインには、皮肉ともとれるある意味が込められている。

ロータスを追われたあと、バハールと彼の友人たちは2度と雇われの身にはならないと誓った。そして彼らは自動車業界におけるクラフトマンシップの総本山とも言える場所で、クルマのカスタマイゼーションをビジネスとして始めることにしたのだが、これはバハールが今では「認証のトラウマ」と呼ぶほどの面倒な手続きを避けるためでもあり、直近の苦い経験を活用することで危険を回避し、自分たちの仕事を上手く進めるためには激しく戦うという決意を、アレスの名とヘルメットで表しているのだ。

 
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