3台のポルシェ911タルガ フロリダのオークションに同時出品

2018.04.09

1971 911S タルガ

最後に出品されるタルガは、さらに初期の1971年型911Sだ。今まで見てきたのと同様のロールバーと取り外し可能なルーフを持つが、この911Sはル・マンでの技術が投入された高性能版だ。

1970年から71年に生産された911はすべて2.2ℓエンジンを搭載している。しかし、この911Sが最も高性能だ。機械式フューエル・インジェクションにより182psを発揮し、最高速度は222km/h、0-97km/hの加速は7秒だ。

数値上の性能も重要だが、このロールバーの効果にも注目したい。タルガではルーフパネルを取り外したにも関わらず、構造的な剛性は大きく影響を受けていないのだ。つまり、これは911Sの日常使いでのハンドリングはほとんど損なわれていない。

2.2ℓエンジンの911Sは4691台生産されているが、タルガ版は750台以下だ。すなわち、この1971年型の車両は非常に貴重であり、17万5000ドル(1841万円)という予想落札額も納得のいくものだ。

このシャシーナンバー911310162の個体は2004年まで新車時のオーナーが倉庫で保管していた。したがって、大規模なレストアを受けていないにも関わらず素晴らしいコンディションを維持している。

2005年に完璧なグレーの再塗装を受けているが、タルガ・トップのリビルド以外大きな補修を受けた形跡はない。すなわち、大半のパーツは完全にオリジナルだということだ。

ナンバーズマッチングのエンジンと5速MT、それに詳細な整備記録も残っている。さらに重要なことに、ポルシェ純正の工具キットまで付属しているのだ。

1982年に911カブリオレが登場するまで、70年代の間は911ファンにとって唯一のオープントップの選択肢であった。しかし、そこに妥協は一切見られない。

このタルガ・トリオを購入するということは、単に古い911を買うということではない。この3台は間違いなくオーナーを笑顔にさせてくれるだろう。ただし、50万ドル(5354万円)を支払えるなら、だ。

 
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