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2019.04.20

自動車メーカーを救えたかもしれない、輝いて消えたコンセプトカー 前編

MGローバー:TCV(2002年)


1990年代末から2000年初頭、MGローバー社のデザインは、存続の危険を感じるほどに新しいアイデアに枯渇していた。この時代のクルマは極めて退屈で、ありきたりで、新しい時代をまったく感じさせないものだった。そんな中で2002年のジュネーブ・モーターショーに姿を見せたのがツーリング・コンセプト・ビークル(TCV)。フレッシュなデザイン言語をまとい、過去ではなく未来を表現した会心のコンセプトカーだった。

車高の高いSUV人気が急上昇している昨今なら、TCVはショールームに実際に並んでもおかしくないクルマだったと思う。もしかすると、アメリカへの再進出も実現できたかもしれない。英国のSUVの雄、ランドローバーはその時どんな反応をしたのかは、天のみぞ知るだけれど。

当時の内部関係者によれば、TCVは量産化の可能性があるということだったが、MGローバー社はモデルのレンジを広げることはできなかった。

 
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