車輪が3本付いたフレームに原始的なエンジン 3輪自動車レースに参戦 後編

2019.09.15

1900年「MMC 2.25」オーナー:コリン・スポング

アメリカ車の専門家でもあるコリン・スポングと兄弟のエイドリアンがレースに持ち込んだトライサイクルは、極めて希少なものだった。モーター・マニュファクチャリング社(MMC)が製造したトライクの、唯一のレース車両だったのだ。

「英国ノーサンプトンシャー州のラッシュデンという街のスクラップヤードで1970年頃に父が見つけ、レストアをしたものです。父は熟練したエンジニアで、とても賢いひとでした。しかし、レストアが完成したのは父が亡くなる直前だったので、仕上がった姿を目にすることはできませんでした。そのまま25年ほど倉庫で保管してあったのですが、わたしたちが走らせる時が来たと考え、参加しています」

 1900年「MMC 2.25」オーナー:コリン・スポング
1900年「MMC 2.25」オーナー:コリン・スポング

スポングのビンテージカーやクラシックな機械に対しての関わりは、家族的な背景が強いようだ。「わたしの父は古いクルマを購入していましたが、それは経済的に可能だったため。1958年にはリンカーン・ゼファーを買っています。しばらくしてスクラップにすると父がいい出し、10代だったわたしは反対し、自費で保管用のガレージを借りたんです」

「1970年頃に一緒にレストアを進めて、今もわたしは所有しています。主に第2次大戦以前の古いクルマやオートバイを集めています。リンカーン・ゼファーだけでなく、ウィリス・ナイト、フォード・モデルTなどがあります」

何時間も調整したものの、MMC 2.25が機嫌を取り戻すことはなかった。「点火コイルはオリジナルです。理由はよくわかりませんが、フレーム周りには高張力鋼板が用いられています。参加できなかったのは、かなり残念な結果でした。いくつか別のコイルも試しましたが、うまく機能せず、ワークショップに戻ってしっかり確認するしかなさそうです」

 
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