意外なクルマが消防車に 世界の20台 前編
公開 : 2018.04.30 06:10
万が一のピンチに頼れるクルマ、火災と戦う消防車たちにスポットライトを当てます。トラックに特殊装備を載せただけ?いえいえ、もっと奥深い世界がそこにはあるのです。
この画像の記事へ
(1枚目/10枚中) ベッドフォード・グリーンゴッデス:ベッドフォードRLHZ自走ポンプという名称はキャッチーではないので、英国陸軍がこのごついクルマにグリーンゴッデスというニックネームを与えたのも納得できる。二駆と四駆が選べる4.9ℓのマシンは、1953年に運用が開始され、2004年まで現役を張った。6人の乗員と600ガロンの消火用水を積み、最高速度105km/hに達するが、パワーステアリングがないので運転はひと苦労だ。 それでも、1977年と2002年には、消防士のストライキ中にそれをカバーするべく出動したこともある。
(2枚目/10枚中) BMWイセッタ:もしも自宅が火事に遭ったとき、消防隊がこの小さなバブルカーに乗ってきたら、冗談じゃないと思うだろう。ふたり乗りで、装備などほぼないのだから。ホースのついたトレーラーを牽引し、ルーフにハシゴを載せてきたところで、250〜300ccのエンジンでは積める量もたかが知れている。 とはいえこのクルマの任務は、狭い都市の道を縫って本体より前に現場へ到着し、状況を把握することにすぎない。
(3枚目/10枚中) BMW R1200 RT:イセッタと同様の任務を帯びているが、このBMW R1200 RTファイアエクスプレスならより早く現着できる。60ℓの水か消火剤を積んでも、最高速度は145km/hに達する。市街地でも高速道路でも、混み合った道では敏捷な二輪ならではの機動性が理想的だ。 ホースは5m先まで放水でき、サドルからの操作できるランスも備える。特にギリシャでは、アテネ中心部の渋滞がひどいので、二輪消防車がポピュラーだ。
(4枚目/10枚中) ブロント・スカイリフト:高層建築の火災に対応するべく、その名が示すように112mにも届くラダーのプラットフォームで、さまざまなシャシーに搭載することができる。フィンランドで設計され、折りたたみ式とすることでコンパクトに収まっている。
(5枚目/10枚中) ブラッシュ5A7-6:アメリカでスタンプ・ジャンパーと呼ばれるこれは、森林火災に対応する車両。木々に覆われた地を走り抜けるため、六輪駆動で卓越したトラクションと地上とのクリアランスを備える。車体を覆うゴツいケージは、落下してくる枝などから乗員を保護するための装備だ。
(6枚目/10枚中) ハグルンドBV206F:BV206キャタピラー車は、英国陸軍が雪上をはじめとする道無き道での移動に使用するもの。トラクターにもトレーラーにも動力を備え、その接合部は驚くべき悪路走破性に貢献する。エンジンはフォード・カプリにも積まれた2.8ℓV6や、ローバーV8が使用されたものもあるが、最もマッチしているのはスウェーデン製の6気筒ターボディーゼルだ。
(7枚目/10枚中) ハマーH1:大きなボディと優れた悪路走破性を持つハマーH1は、消防車のベースとしては適役だ。アメリカでは、山岳地帯や森林地帯での迅速な鎮火を目的に使用されることが多い。
(8枚目/10枚中) フォアーズ・イベックス:英国のフォアーズは、長年にわたりさまざまなボディタイプのイベックスを造り続けてきたが、そこには悪路向け消防車も含まれる。ドライブトレインは四輪と六輪、ボディは標準サイズとロングホイールベースを設定。いずれもフォード製2.4ℓターボディーゼルと6段MTを搭載し、フォアーズ独自のウインチシステムも装備できる。
(9枚目/10枚中) ジャガーXJ6:ジャガーとシルバーストン・サーキットは、長年にわたり消防車両に関して協力関係にある。1985年6月に製作されたこれは、XJ40の先行生産車をベースにしている。市販車の発表は翌年の10月なので、これはだいぶ早く導入されたことになる。エンジンは4.0ℓのAJ6で、5段MTと組み合わされる左ハンドルのモデル。公道向けには登録されなかった仕様だ。後席はなく、消火用装備が積み込まれている。
(10枚目/10枚中) ジャガーSタイプ:迅速に対応できる消防車を造ろうと思ったら、ベースは速いセダンがいいだろう。シルバーストーンでは2006年、ジャガーSVOが手がけたその手のクルマを導入する。406psのV8スーパーチャージャーはそのままに、車内にはロールケージと90ℓの容量と8mのホースを持つ消火器を積む。その後、さらに4台が導入され、コース上での事故に対応した。