18歳のレーシングドライバーが選んだ2016年式『メルセデス・ベンツAクラス』 実は220psにチューニング済み! 1年で約7万km走行

公開 : 2026.09.14 17:05

英国在住のブリン・カルダーさんは、1年ほど前に中古のメルセデス・ベンツAクラス(A160)を購入。レーシングドライバーという肩書にふさわしく、エンジンを220psにまでチューニングしているそうです。

夢はル・マン24時間レースへの出場

「ボーイ・レーサー」という言葉は、あまり褒め言葉としては使われないが、英国在住のブリン・カルダーさんの場合、これほどぴったりの表現はない。18歳のブリンさんはすでに10年間レースを続けており、最初はカートから始め(英国耐久選手権で2度の優勝を果たし、数々の国際大会でも目覚ましい活躍を見せた)、現在はGTカップ選手権でジネッタG56 GT4 Evoを駆っている。

ブリンさんは、「イノベーション・レーシング(英国のレースチーム)でレースをしています。最初の2戦は欠場したのですが、その後はすべて順調で、スネッタートンでの次の2戦に出場できました。そこで耐久レースで優勝し、スプリントレースでは2位になりました。結果的に、チームはクラス2位、僕は総合5位につけました」と語る。

ブリン・カルダーさんのメルセデス・ベンツAクラス
ブリン・カルダーさんのメルセデス・ベンツAクラス    AUTOCAR

「6月26日から28日のドニントン戦に向けて、準備は万全です。それ以降、チャンピオンシップ争いを続けるためにはスポンサーの支援が必要です! ル・マンでレースをすることが、僕の究極の目標です。主要な24時間レースをすべて制し、1年でできる限り多くのレースを勝ちたい」

標準のA160をスポーティにカスタム

そんなブリンさんが、自身の肩書にふさわしいクルマを持っているのは当然のことだろう。筆者が彼とカーミーティングで出会ったとき、彼が乗り付けてきたメルセデス・ベンツ『Aクラス』はてっきり、AMG A 45だと思っていた。ところが実際には、通常のA160 AMGラインに、若きレーサーらしいカスタマイズをいくつか施したものだった。

「フロントスプリッターとリアウィング、それにリアバンパーに黒いウィングレットを追加したんです」とブリンさんは語る。

メルセデス・ベンツAクラス(今回の取材車両とは別のもの)
メルセデス・ベンツAクラス(今回の取材車両とは別のもの)

「ルーフにはフェイクのカーボンファイバーを貼り、標準装備のAMGラインのホイールもブラックアウトしました。ただ、本来とは違うものに見せようとしたわけではありません。A 45と比べると、見た目はかなり違います」

ブリンさんはこの2016年モデルのAクラスを今から1年前に購入した。購入当時は走行距離が約5万kmだったが、現在、オドメーターには12万kmという驚異的な数字が表示されている。

「レーシングドライバーなので、移動が多いんですよ。ただ、標準仕様の1.6Lターボエンジンは100ps程度しか出ず、かなり非力なので、チューニングを施しました」

それも、ちょっとした馬力アップではない。ブリンさんの話によると、ECUのリマップやさまざまなアップグレードのおかげで、この4気筒エンジンは今や220psを叩き出しているという。それでも「アクセルを軽く踏めば、15km/lくらいの燃費はキープできる」とのことだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョン・エバンス

    John Evans

    役職:特派員
    フリーランスのジャーナリストで、AUTOCAR英国編集部の元スタッフ。姉妹誌『What Car?』誌の副編集長や『Practical Caravan誌』の編集長なども歴任した。元自動車ディーラーの営業マンという経験を活かし、新車・中古車市場や消費者問題について幅広く取り扱っている。近年は、これらのニュースや特集記事に加え、アイスクリーム・ワゴンのDIY方法から放置車両の探索まで、さまざまな記事を寄稿している。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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