ポルシェに挑むホットハッチ メガーヌR26R vs ケイマンS 前編 回顧録

公開 : 2018.04.30 08:10

メガーヌR26をさらに磨き上げ、究極のハッチバック・スポーツといえるR26R。同カテゴリー内にライバルは存在しません。そこで格上のポルシェ・ケイマンSに真っ向勝負を挑むことにしました。ミスマッチに見えて意外とそうでもないようです。

AUTOCAR JAPAN誌 69号

もくじ

前編
R26「R」というクルマ
大幅な軽量化
ホットハッチ」ではおさまらない
なぜケイマンなのか
どんな道にも合うケイマン

後編
世界最高レベルのハンドリング
911を時代遅れにしてしまうケイマン
ワイドでフラットなトルク
ルノーの驚くべき健闘

R26「R」というクルマ

R26Rはご想像のとおり、メガーヌR26の最終進化形ともいうべきクルマだ。そもそもR26自体がミドサイズのホットハッチとしてはあのプジョー306ラリー以来と言い切れるくらいに最高なのだが、「R」というからには当然こちらはさらに速い。

けれどそれはパワーが強力だったりするからではなく、R26より大幅に軽量化が達成されているところにその理由がある。

本来リアシートがあった場所にはカーペットと6点式ハーネス用のマウントが装着されており、ボンネットはカーボン製でしかも裏側に吸音材や遮音材の類はまったく貼られておらず、フロントシートはサベルトのレーシングバケットで、ドアウインドウはすべてポリカーボネート製である。

さらにそのほかの防音材やオーディオ、フォグランプ、ウインドウウォッシャー、助手席エアバッグやカーテンエアバッグなどを潔く投げ捨てた結果、削ぎ落とした重量は合計で123kgに達したそうだ。

さらに今回のテスト車はチタン製エグゾーストによってもう9kg軽くなっていて、そしてリアストラットバーの代わりに14kgのロールケージを装着してリアアクスルまわりを強化している。そう、ロールケージなのである。

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