米国で不評だったV8ディーゼル 物議を醸したエンジン 30選(中編) 「速すぎる」と言われたスポーツセダンも

公開 : 2026.10.09 11:45

オールズモビルのディーゼル

オールズモビルのディーゼルエンジンは、既存のV8ガソリンエンジンをベースに開発されたが、その結果は燦々たるものだった。設計時点ではシリンダー内圧の上昇(ディーゼルエンジンは圧縮比がはるかに高い)を十分に考慮できず、これが深刻なトラブルを引き起こした。

後に改良が施され、派生型のV6エンジンは当初から優れた性能を見せたが、世間の評価があまりにも低かったため、生産開始からわずか7年後の1985年に廃止された。以来、このV8エンジンは、米国の消費者が乗用車用ディーゼルエンジンを避ける原因の1つとして非難され続けている。

オールズモビル・ディーゼル
オールズモビル・ディーゼル

写真:2代目ビュイック・リーガル。オールズモビル・ディーゼルエンジンを搭載したGM車の1つ

オペルCIH 3.6ターボ

CIH(「カム・イン・ヘッド」の略)シリーズには、直列4気筒および直列6気筒エンジンが多く含まれており、後者にはオペル/ヴォグゾール・カールトンおよびセネターGSiに搭載された3.0L 24バルブバージョンもある。一部のカールトンは、ドイツ・リュッセルスハイムのオペル工場から標準仕様で出荷され、英国ノーフォークへ輸送された。そこでロータスによって、右ハンドル仕様のヴォグゾール・ロータス・カールトン、あるいは左ハンドル仕様のオペル・ロータス・オメガへと改造された。

この改造工程において、エンジン排気量を3.6Lに拡大し、ツインターボチャージャーを追加した。その結果、382psという1990年代初頭のセダンとしては衝撃的な出力を発揮。あまりにも高性能になったため、英国のメディアからはカールトンの販売禁止を求める声さえ上がった。こうしたケースではよくあることだが、「他のメーカーも高性能車を販売している」という冷静な指摘により、この論争は何事もなかったように収束した。

オペルCIH 3.6ターボ
オペルCIH 3.6ターボ

(翻訳者注釈:この記事は「後編」へ続きます)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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