なぜマツダ・ロードスターではなく『アバルト124スパイダー』を買ったのか? 英国在住オーナーに聞く 細部のセンスといくつかの欠点

公開 : 2026.07.19 11:45

英国在住のカルロ・ドーレさんは、愛車の2018年式アバルト124スパイダーについて整備面でのデメリットを認めつつ、機敏な走りとイタリアらしいセンスを気に入っているようです。マツダ・ロードスターとの違いも聞きました。

足回りのメンテに難あり?

英国在住のカルロ・ドーレさんは、2018年式のアバルト『124スパイダー』(AT車)のオーナーであることを誇りに持っている。ただ、購入時には注意すべき点もあるようだ。

筆者は以前、2018年式マツダMX-5(日本名:ロードスター)の2.0スポーツを所有していた。両モデルは技術的に関係の深い兄弟車だが、見た目以外にもさまざまな違いがある。

カルロ・ドーレさんのアバルト124スパイダー
カルロ・ドーレさんのアバルト124スパイダー    AUTOCAR

カルロさんによると、124スパイダーは、リアハブにあるいわゆるスフェリカルブッシュの故障に見舞われることがあるという。ハブは各車輪に1つずつあり、それぞれに複数のブッシュが使われている。

通常は「ガタガタ」という異音でもない限り、MOT検査(英国の車検)で初めて故障が判明するが、たった1つのブッシュが壊れるだけでハブ全体が使用不能になってしまう。純正ブッシュ単体での交換は不可能であるため、ハブアセンブリ一式を購入しなければならない。

カルロさんの話では、新しいリアハブの購入と取り付けに最大3000ポンド(約65万円)かかった人もいるそうだ。筆者にはその金額が高すぎるように思えたので、マツダのUKディーラーに確認したところ、2406ポンド(約52万円)という見積もりが提示された。

3000ポンドよりは安いものの、少し心配になる金額だ。この金額は、部品代1686ポンド(約35万円)に、取り付け作業4時間分の工賃を加えたものだった。

珍しさと格好良さに惹かれた!

カルロさんのアバルトの話に戻ろう。イタリアの血を引いていること以外に、MX-5ではなく124スパイダーを購入した理由は何なのか、筆者は知りたかった。

「こっちの方がかっこいいからです」と彼は言った。

カルロ・ドーレさんのアバルト124スパイダー
カルロ・ドーレさんのアバルト124スパイダー    AUTOCAR

「希少性も高いですし、黒いボンネットはアバルトのレーシングカラーを思い出させます。本当は赤いクルマが欲しかったんですが、妻が白を気に入ったんです。妻は6速オートマティック・トランスミッションも気に入っているみたいですね」

「走りは機敏で、スポーツモードではさらに反応が良くなります」

MX-5との違いは他にもある。出力を170psまで高めたフィアット製1.4Lマルチエア・ターボエンジンを搭載しており、MX-5の素晴らしいシャシー性能を存分に活かすことができる。また、レコードモンツァのスポーツマフラーも装備されており、特徴的な荒々しい排気音を奏でる。

ブレンボ製ブレーキ、リミテッドスリップディファレンシャル、ビルシュタイン製ダンパーなど、メカニカルでも標準のMX-5とは異なるセッティングとなっている。インテリアのレイアウトは基本的に同じだが、アバルトにはアルカンターラのシートと専用設計のスポーツシートが採用されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョン・エバンス

    John Evans

    役職:特派員
    フリーランスのジャーナリストで、AUTOCAR英国編集部の元スタッフ。姉妹誌『What Car?』誌の副編集長や『Practical Caravan誌』の編集長なども歴任した。元自動車ディーラーの営業マンという経験を活かし、新車・中古車市場や消費者問題について幅広く取り扱っている。近年は、これらのニュースや特集記事に加え、アイスクリーム・ワゴンのDIY方法から放置車両の探索まで、さまざまな記事を寄稿している。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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