お値打ちオープンカー12選(1) マツダ・ロードスター(MX-5) 今のベストバイは3代目 蘇るあの頃の甘い思い出

公開 : 2026.08.22 17:45

外界に響く排気音と心地良い風に包まれながらのオープンドライブは、比類ない喜びがあります。6000ポンド(約129万円)で常用に耐える、お手頃&魅力的なオープンカー12台をUK編集部が選出しました。

生涯の伴侶といいたくなるオープンカー

1度乗れば理解できると思うが、オープンカーの運転に勝る体験は、そう得られるものではない。ルーフを後方へたたみ、外界に反響する排気音を耳で楽しみながら、心地よい風を全身で浴びる。生涯の伴侶とでもいいたくなる、存在ではないだろうか。

優雅なジャガーEタイプフェラーリ250カリフォルニアは、確かに高嶺の花ではある。しかし、貯金の一部でなんとかなりそうな、6000ポンド(約129万円)で迎え入れられるモデルが、英国には少なからず流通している。

6000ポンド(約129万円)以下の予算で選ばれた、お値打ちオープンカー12台
6000ポンド(約129万円)以下の予算で選ばれた、お値打ちオープンカー12台    マックス・エドレストン(Max Edleston)

今回選出した12台の条件は、その価格帯のオープンカーでありつつ「2シーター」で「実際に常用できる状態」にあること。読者は、どの1台へ最も共感するだろう?

現在のベストバイな3代目「マツダロードスター

筆者は、3代目マツダ・ロードスター(MX-5)に特別な思い入れがある。5年間、13万km近くに渡って、普段の足にした過去があるから。自分は後期型へ乗っていたが、2009年までの前期型が今回の設定予算、6000ポンド(約129万円)以下に合致する。

ロードスターの純粋な魅力へ惹かれているなら、より軽量な初代や2代目の方が楽しいのでは? と疑問を抱くかもしれない。だが3代目は少なくない改良を受けており、価格を踏まえれば歴代で現在のベストバイだと思う。

マツダ・ロードスター(MX-5/3代目/2005〜2015年/英国仕様)
マツダ・ロードスター(MX-5/3代目/2005〜2015年/英国仕様)    マックス・エドレストン(Max Edleston)

スタイリングは担当したのはモレイ・カラム氏で、全長は20mm、全幅は40mm大きくなりつつ、車重の増加は10kgに留められた。当時のAUTOCARは、1086kgを計測している。ボディのねじり剛性は47%増え、キャビンにはゆとりが生まれていた。

スタビライザー付きのサスペンションは、前がダブルウィッシュボーン。後ろは、当時のRX-8を彷彿とさせる、マルチリンクを得ていた。

見逃せない普段使いとの親和性

エンジンはアルミ製のDOHCで、1.8Lか2.0Lの2択。後者は160psと19.1kg-mを発揮し、リミテッドスリップ・デフが標準で、その頃の試乗テストでは0-97km/h加速を7.1秒でこなした。最高速度は、209km/hを記録している。

MTは5速が標準ながら、スポーツ・グレードでは6速。ビルシュタイン・ダンパーとスポーツ・スプリング、17インチ・ホイールが組まれ、ストラットブレースも備わった。

マツダ・ロードスター(MX-5/3代目/2005〜2015年/英国仕様)
マツダ・ロードスター(MX-5/3代目/2005〜2015年/英国仕様)    マックス・エドレストン(Max Edleston)

スポーティなだけでなく、普段使いとの親和性も見逃せない。人間工学が見直され、従来より自然な運転姿勢を取れ、ヒーター付きレザーシートを指定できた。スタビリティ/トラクション・コントロールやボーズ社製オーディオなど、充実装備も魅力だった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    サイモン・ハックナル

    Simon Hucknall

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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