第41回 レトロモビル2016
2016.02.03〜07
レトロモビルのフェラーリ
フランス車こそが主役といいたいレトロモビルではあるが、やはりフェラーリの存在感は強い。もともとがフェラーリはフランスのレースを舞台として、その神話を形成してきたこともある。
何よりもル・マン24時間レース。第2次世界大戦後の最初のル・マンで優勝して以来、フェラーリはこのスポーツカー・レースの最高峰での主役であり続けた。しかし、ル・マンでの優勝は1965年を最後にストップしたままで、しかも’70年代に当時のレース・マネージャーにルカ・デ・モンテゼモーロが就任するとF1に専念する方針を打ち出して、スポーツカー・レースからは撤退したので、自ら主役の座を降りたままだ。
それまでは、ル・マン以外でも、パリ近郊のモンレリーで開催されていたパリ1000kmレースでも活躍したし、何よりも、フランス全土のサーキットを巡って転戦したツール・ド・フランスでは250GTの各モデルが大活躍をしてきた。実際のところGTO神話形成の主な舞台はフランスだった。
そして、世界最高のフェラーリ・コレクターもフランスに存在した。まだ多くの人が見向きもしない時代からレース、それも特にル・マンで優勝したフェラーリを重点的に集めてきたのだ。その名はピエール・バルディノン、今は故人となってしまったが、毎年(今年も!)のように本業の革製品のブースを出店し、かつてはそこに自らのフェラーリを展示したこともあった。
ここ何年かは、少しずつコレクションの車両が売りに出されて、今年もレトロモビル会場内でのオークションにおいて約42億もの金額で落札されたフェラーリ335Sは、そのコレクションからの放出品である。
いつだってフェラーリの人気は最も高かったが、ここ何年かに渡るヒストリック・フェラーリの相場の上昇ゆえか、これまでのヒストリックカー専門業車だけでなく、スーパーカーを中心に扱う業者も多数出店し、超富裕層に向けて、新車のようにレストアしたフェラーリで妍を競い合っていた。
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スクーデリア・フィリピネッティで活躍したフェラーリ512S。
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プライベーターのスクーデリア・モンジュイのフェラーリ512Mも販売中。
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4台のみ作られたフェラーリ512プロトティーポはフランコルシャンカー。
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1949年のル・マン24時間レースをルイジ・キネッティのドライブで制したフェラーリ166MMが特別展示された。
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素晴らしいコンディションに保たれたフェラーリ335Sの12気筒エンジンはもはや美術品といえる。
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RMサザビースはモナコ・オークションに出品するフェラーリ340アメリカ・トゥーリング・バルケッタを展示。
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後のディーノGTに発展するディーノ206Sも特別展示された。
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こちらはディーノV6ユニットを積むディーノ166-246F2。
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かつてニキウ・ラウダが乗り復活を遂げたフェラーリ312Tも並ぶ。
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フィスケンのブースにはフェラーリ365カリフォルニア・スパイダーが。
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最近大きく値を上げたフェラーリ275GTSは魅力的なブルーを纏う。
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新たな流れを作ったフェラーリ250GTルッソも存在感を放つ。
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JDクラシックはフランスゆかりのフェラーリ250GT TdFを持ち込んだ。
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フェラーリは新旧様々なモデルが見られた。こちらは330GT 2+2。
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フランスらしくトリコロール・ストライプ入りのフェラーリ275GTB。
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欧州らしくシックなカラーのフェラーリが多い。この365GTC/4も魅力的。
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人気の288GTOもちゃんとブースに並ぶ。このほかF40も見られた。


















