ホワイトウォールにチョップトップ! ローフライヤーズ・クラブ(2) 個性的イベントに参加したオーナーたち

公開 : 2026.04.18 17:50

戦後のカリフォルニアで誕生したホットロッドを継承する、「ローフライヤーズ」。情熱的で明るい雰囲気は、設立当初と変わらないとか。個性的なカスタムカー・イベントへUK編集部が潜入です。

フォード・5ウィンドウ・クーペ(1934年式)

ローフライヤーズの設立当初からのメンバー、デイブ・ローダー氏。クルマを買い付けるため、アメリカへ渡ることも多かったらしい。「1980年代前後、多くの人が沢山のモノを捨ててしまいました。今では、それを取り戻したいと考える人が多いようです」

1990年代には、仕事へ多くの時間を割いたローダー。ロンドンに移住し、デジタル業界で手腕を発揮したが、ホッドロッドへの情熱は消えなかった。仕事が落ち着き始めた頃、再びクルマに対する思いが溢れ出したという。

フォード・5ウィンドウ・クーペ(1934年式)と、デイブ・ローダー氏
フォード・5ウィンドウ・クーペ(1934年式)と、デイブ・ローダー氏    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

「以前より気持ちは熱いかも。今週は、クルマを3台買っちゃいました」。と笑う彼は、郊外に倉庫を借りて、見事な5ウィンドウ・クーペも保管している。メンバーは「賞」を嫌うが、2025年にはとあるホットロッド・イベントで最優秀賞を獲得したそうだ。

フォード・モデルA クーペ(1930年式)

アンディ・コリンズ氏は、ローフライヤーズが立ち上がる前から、フォード100Eやフォード・モデルYのカスタムに勤しんできたとか。クリエイターでもあり、クラブのロゴをデザインしたのも彼だ。

ところが一時期、自らのジャズバンド「レモングローブ」の活動へのめり込んだ。結婚して子供が生まれ、2000年代前半まで完全にホットロッドから遠ざかっていたという。

フォード・モデルA クーペ(1930年式)と、アンディ・コリンズ氏
フォード・モデルA クーペ(1930年式)と、アンディ・コリンズ氏    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

それでも彼は、ローフライヤーズへ帰ってきた。ブロッケンハースト大学で、工学の講師を努めながら。学生たちは、ピント・エンジンを積んだ1930年式のモデルA クーペを教材に、授業を受けているらしい。

フォード・モデルT(1923年式)

「ガムボール!って挨拶で、週末になると電話がありました。バイパスの路肩で待ち合わせて、一緒に走らせるんですよ」。と振り返る、ジェンセン・ブリント・スミー氏が当時乗っていたのは、40年前に自ら仕上げた1923年式のモデルTだ。

それは、今でも変わらない。一度メンバーへ転売したものの、3年後に妻がサプライズで買い戻してくれたという。何度もレストアされており、直近は7年前だったという。

フォード・モデルT(1923年式)と、ジェンセン・ブリント・スミー氏
フォード・モデルT(1923年式)と、ジェンセン・ブリント・スミー氏    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

「毎回、より良いパーツを使うようにしています。ドラムブレーキは、1940年のフォード用。フロントアクスルは、1932年式用です。スチールホイールは、クロームメッキ。ずっとボディはブラックだったんですが、前回の再塗装でブルーにしました」

過去には、「ボロボロのクルマに乗った、酔っ払い集団」と、大型トラックの運転手がつぶやくのを耳にしたこともあったとか。もちろん、そんなクラブではない。このクルマには、数えきれないほどの思い出が詰まっている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジュリアン・バルメ

    Julian Balme

    英国編集部ライター
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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