2016 AHAサーキットラン&フレンチミーティング

2016.06.26

text & photo:Daisuke Ebisu (戎 大介)

 
サーキット派のフランス車ユーザーの初夏の風物詩として広く認知されている『AHAサーキットラン&フレンチミーティング』が今年も6月26日の日曜日に筑波サーキット・コース1000で開催された。本イベントは首都圏のフランス車系スペシャルショップであるオートポワルージュ、原工房、オートプロが主体となって運営されている。フランス車でサーキットを走っているユーザーが多く集まる希有なイベントで、筆者もここ数年取材などでお邪魔させていただいていたが、実は7年も続いている定番イベントなのだ。

毎回パドックが参加車両で満車状態になる本イベント、今回もプジョーシトロエンルノーといったフランス車を中心に、フィアットアルファ・ロメオといったイタリア車から日本車まで、80台近いエントリーがあった。またパドックにはプジョー・シトロエンのディーラーをはじめ、一流オイル・ケミカルやレーシングギア、サスペンションブランドのブースも並び、ユーザー・サポートやサービスを行っていた。

今回もレーシングドライバーの番場 琢選手(http://bamzo.jp/)がゲストとして来場、ブリーフィングやパドックでエントラントから走りについての疑問について応えていた。また、希望する参加者にはサーキットでの同乗走行も行われ、今回はなんと30台近いオーナー車両のステアリングを握った。さらには走行枠の合間には多彩な賞品を揃えた抽選会やじゃんけん大会も行われ、単に走る場所を提供するだけではなく、ドライビング技術やサーキットでの走り方を学べて、走る人だけではなくそのパートナーやファミリー、そしてギャラリーまでが楽しめるのがAHAのサーキット・イベントなのだ。

イベントのメインとなる走行枠は一枠10台前後でのスポーツ走行と、「プジョー208タイムトライアル」、「ルノー・タイムトライアル」、「プジョー・シトロエン・タイムトライアル」の3つのタイムトライアル、そしてレース形式で行われる「AHAカップ」からなる。各走行カテゴリーは1枠あたり約15分を3本走ることができ(競技系カテゴリーは3本目が決勝)、マシンのコンディションやセッティングを見ながら存分に走りを楽しむことができる構成になっている。

さて、かくも親しまれてきたAHA走行会だが、今回の筑波をもって一旦その活動を休止することが発表された。イベント運営が多忙な主催各ショップの通常業務に与える影響などを考えると、筆者がここで無責任に書けることではないが、ビギナーからベテランまでがフランス車でモータースポーツを楽しめる貴重なイベントであるAHA走行会、再びの活動再開の日を期待して待ちたい。

■AHA事務局Facebook https://www.facebook.com/ahapeugeot
■オートポワルージュ http://www.auto-pois-rouge.com/
■原工房 http://www.hara-kobo.com/
■オートプロ http://www.auto-pro.co.jp/

  • イベント当日の筑波コース1000は、朝から快晴そのものだった。

  • 6時30分にゲートオープンすると、エントラントやギャラリーたちが続々と。

  • 7年続いたAHAも今回で一旦お休み。記念Tシャツに万感の思いを馳せる。

  • 今回も走行前のブリーフィングやアドバイザーを担当したのは、レーシングドライバーの番場 琢選手。

  • パドックにはエントラントの車両がビッシリと並び、いつもながらの賑わいを見せていた。

  • 登場したばかりの308GTiをはじめ、プジョー・シトロエンの最新モデルが展示された。

  • サーキット走行を楽しむフランス車乗りをサポートする、協賛各社のブースがパドックに並ぶ。

  • プジョー・シトロエン東京のブースでは、オフィシャル・グッズやミニチュアカーなどが販売された。

  • ビルシュタインやフックス・オイルなど多くの優れた海外パーツを日本に紹介する阿部商会のブース。

  • ノンポリマー、100%エステルの高品質オイルで、エンスージアストに支持されるアッシュ・オイルのブース。

  • ワコーズのブースでは、「バリアスコート」によるヘルメットのコーティングを無料でサービス。

  • FETブースではナルディのステアリング・ホイールやアルパインスターズのレーシングギアを特価で提供。

  • フランス車ユーザーの信頼も厚いモチュール・オイルと、高級カーケア用品のオートグリムのブース。

  • 高性能オイル&ケミカルのニューテックのブースでは、オイル粘度当てチャレンジを実施していた。

  • フランス車各メーカー、各モデルに最適なオイルをラインナップするユニルオパールのブース。

  • まずは走行会Aグループ10台の走行から開始された。

  • フランス車だけではなくドイツ車や日本車など広く門戸が開放されているのがAHAだ。

  • 走行会A #101 プジョー206 吉澤選手

  • 走行会A #102 VWゴルフ5GTi 中嶋選手

  • 走行会A #103 アバルト・グランデプント 肥海選手

  • 走行会A #104 マツダRX-7 長谷川選手

  • 走行会A #105 スバルWRXS4 中西選手

  • 走行会A #106 ロータス・エリーゼ 柿沼選手

  • 走行会A #107 ポルシェ911 飯島選手

  • 走行会A #108 ポルシェ911 赤城選手

  • 走行会A #109 トヨタMR2 竹内選手

  • 走行会A #110 プジョー206RC 小山選手

  • 続いて走行会グループBの11台がコースイン。

  • 走行会B #111 プジョー308GTi 伊藤選手

  • 走行会B #112 ジネッタG4 渡部選手

  • 走行会B #113 アルファ・ロメオ・スパイダー 鈴木選手

  • 走行会B #114 ルノー・ルーテシアR.S. 宮越選手

  • 走行会B #115 ルノー・ルーテシアR.S. 長尾選手

  • 走行会B #116 プジョー106 吉田選手

  • 走行会B #117 フィアット500S 中山選手

  • 走行会B #118 プジョー309GTi 輿水選手

  • 走行会B #119 シトロエン・サクソ 高橋選手

  • 走行会B #120 プジョー106 沼尻選手

  • 走行会B #121 プジョー206GT 原選手

  • 次の走行会はグループCの11台によって行われた。

  • 隣のコース2000でのD1グランプリのタイヤスモークで白く煙っていた。

  • 今回はメガーヌではなくトゥインゴやルーテシアR.S.が多く見られた。

  • 走行会C #123 ルノー・ルーテシアR.S. 石崎選手

  • 走行会C #124 ルノー・トゥインゴ・ゴルディーニR.S. 磯 選手

  • 走行会C #125 ルノー・ルーテシアR.S. 柴原選手

  • 走行会C #126 プジョー106 1.3ラリー 安達選手

  • 走行会C #127 ルノー・ルーテシアR.S. 小林選手

  • 走行会C #128 ルノー・クリオR.S. 榎戸選手

  • 走行会C #129 ルノー・スポール・スピダー 永吉選手

  • 走行会C #130 ルノー・トゥインゴR.S. 越原選手

  • 走行会C #131 プジョー206 S16 白川選手

  • 走行会C #132 APR C2 CONCEPTベータ 橋本選手

  • 走行会C #133プジョー106

  • 走行会グループDは12台が出走した。

  • アウトビアンキの軽快なステップに迫るはなんとアウトランダーPHEV

  • 走行会D #134 プジョー106 宇都宮選手

  • 走行会D #135 シトロエンC4 by LOBE 砂川選手

  • 走行会D #136 シトロエンC2 可児選手

  • 走行会D #137 クーペ・フィアット 中山選手

  • 走行会D #138 アウトビアンキA112 石井選手

  • 走行会D #139 アウトビアンキA112 内田選手

  • 走行会D #140 VWルポ 東山選手

  • 走行会D #141 プジョー206 安藤選手

  • 走行会D #142 ミツビシ・アウトランダーPHEV 近藤選手

  • 走行会D #143 ホンダアコード EURO R 長峰選手

  • 走行会D #144 ホンダ・インテグラ 森川選手

  • 走行会D #145 トヨタ・マークX 原田選手

  • プジョー208タイムトライアルは208GTiワンモデルの競技カテゴリー。

  • 開設以来参加台数も増えて、今回は6台のプジョー208GTiで競われた。

  • プジョー208タイムトライアル3位 #154 プジョー208GTi by Peugeot Sport 小川選手

  • プジョー208タイムトライアル優勝#155 プジョー208GTi 30th 藤澤選手

  • プジョー208タイムトライアル #156 プジョー208GTi 谷口選手

  • プジョー208タイムトライアル #157 プジョー208GTi 山田選手

  • プジョー208タイムトライアル2位 #158 プジョー208GTi 大木選手

  • プジョー208タイムトライアル #159 プジョー208GTi 松島選手

  • プジョー・シトロエン・タイムトライアルには10台が参戦した。

  • 本クラスはPSAグループ製の新旧車両で競われる競技カテゴリーだ。

  • プジョー・シトロエン・タイムトライアル #160 プジョー306GTi 渡里選手

  • プジョー・シトロエン・タイムトライアル #161 シトロエン・サクソVTS 富井選手

  • プジョー・シトロエン・タイムトライアル #162 プジョー106 S16 小池選手

  • プジョー・シトロエン・タイムトライアル2位 #163 シトロエンC4 浅木選手

  • プジョー・シトロエン・タイムトライアル #164 プジョー106ラリー16V 下山選手

  • プジョー・シトロエン・タイムトライアル #166 プジョー106 湯川選手

  • プジョー・シトロエン・タイムトライアル優勝 #168 プジョー106 S16 藤田選手

  • プジョー・シトロエン・タイムトライアル #169 シトロエンC4 須永選手

  • プジョー・シトロエン・タイムトライアル3位 #170 プジョー106ラリー 山口選手

  • プジョー・シトロエン・タイムトライアル #171 プジョー106 星野選手

  • 7台のルノー車で競われた競技カテゴリーがルノー・タイムトライアル。

  • ルノー・タイムトライアルは参加全車がR.S.(とウィリアムズ)グレードということもあり、走りも熱い!

  • ルノー・タイムトライアル #147 ルノー・クリオR.S. 林選手

  • ルノー・タイムトライアル #148 ルノー・クリオR.S. 早坂選手

  • ルノー・タイムトライアル #149 ルノー・ルーテシアR.S. 窪田選手

  • ルノー・タイムトライアル優勝 #150 ルノー・ルーテシアR.S. 高橋選手

  • ルノー・タイムトライアル3位 #151 ルノー・クリオ・ウィリアムズ 村川選手

  • ルノー・タイムトライアル #152 ルノー・ルーテシアR.S. 松本選手

  • ルノー・タイムトライアル2位 #153 ルノー・メガーヌR26.R 永瀬選手

  • レース形式で競われるAHAの最高峰、AHAカップは9台がエントリーした。

  • ディフェンディング・チャンプの神谷選手106に猛追する207の宮崎選手。

  • 3位以降も抜つ抜かれつの白熱したバトルが展開されていた。

  • AHAカップ #172 プジョー106 S16 保崎選手

  • AHAカップ #173 ルノー・ルーテシア V6 柏谷選手

  • AHAカップ #174 プジョー106 吉田選手

  • AHAカップ3位 #175 プジョー106ラリー 藤川選手

  • AHAカップ優勝 #176 APR VIVO REOM 106 S16 神谷選手

  • AHAカップ #177 プジョー106 竹川選手

  • AHAカップ2位 #178 プジョー207GTi 宮崎選手

  • AHAカップ #179 プジョー106 S16 志村選手

  • AHAカップ #180 プジョー106 保科選手

  • お昼にはAHA提供の大抽選会を開催。欲しい賞品の前に置かれた箱に各自の抽選券を投票する。

  • 抽選会の賞品はスナック菓子やお米からグッズ類、ディズニーランドのチケットと様々だ。

  • 全ての走行枠が終了した後に、各競技カテゴリーの表彰式が行われ、入賞者にはトロフィーと賞品が手渡された。

  • そしてイべントを締め括るのがAHA恒例の大じゃんけん大会。大量のお宝アイテムをかけて盛り上がった。

  • じゃんけん大会の賞品は協賛各社の提供で、ほとんどの参加者に賞品が行き渡るほどの大盤振る舞いだ。

  • 最後は7年の労を労って、全ての参加者たちから運営スタッフへと惜しみない拍手が贈られた。

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