マセラティ・ギブリ・ディーゼル

公開 : 2016.09.26 05:50  更新 : 2017.05.29 19:12

セーフティー・テックとしては、車線逸脱警報、死角モニター、シティ・ブレーキ、クロス・トラフィック(駐車場からバックで出庫する際の事故回避アラーム)、360°ビュー・システムが投入された。

フロア・マットやカーペットも変更され、よりリラックスした移動ができるような仕立てとなっている。

■どんな感じ?

以上で変更点をざっと述べたところ、たしかに進歩しているような気がするが、実際のところ、BMW 535dやメルセデス・ベンツE350dなど、ドイツのディーゼル勢と比べると一歩及ばない感がある。

おもな不満はエンジンに集約される。NVHを抑制する努力は伺えるのだが、それでもステアリングやパドルを介して振動が伝わる。高速域、8速にエンゲージした状態でもエンジン音のボリュームが大きい。

そのぶんディーゼルらしい速さかというとそうでもなく、静止状態からの加速も素早いとは思えない。

ICE(=Increased Control and Efficiency)と呼ばれるドライブ・モードは3つ。‘ノーマル’、‘スポーツ’ それぞれのマナーはわかりやすく変わる。

具体的にはギアボックスの反応とステアリングの重さ(可変ダンパー装着車はこちらも)が変化するのだが、BMW 5シリーズのような切れ味とは無縁なのが残念。

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