カルロス・ゴーン、日産のCEOを退任 後任には西川廣人氏

2017.02.23

日産自動車は2月23日、現CEOのカルロス・ゴーンが退任し、4月1日付で西川廣人氏が社長兼最高経営責任者(CEO)に就任すると発表した。

新CEOは日産の生え抜き

西川廣人氏は現在は共同CEOの立場にあり、また、昨年10月までは日産のチーフ・コンペティティブ・オフィサーを勤めていた経歴の持ち主。1977年入社、1999年からは副社長を勤めている。また、現在、日本自動車工業会の会長も務める他、2006年から2016年12月まではルノーの取締役も務めた。

今回の西川氏の社長兼最高経営責任者就任は、カルロス・ゴーンの提案に基づいたものだという。ゴーンは引き続き代表権のある取締役会長を務める。

また、この新体制は、ルノー・日産アライアンスに三菱が加わったことで、規模が拡大したアライアンスを率いることになったゴーンのマネジメント体制を受けて準備・計画されたものだ。

ゴーンは、ルノー・日産・三菱のアライアンスに注力

ルノー、日産、三菱というアライアンス・パートナー3社の会長およびルノーのCEOであるゴーンは、アライアンスの会長兼CEOとして、さらにアライアンスの拡大と経営に集中し、パートナー各社の好機を最大化することに注力するとしている。

ゴーンは「この18年間育ててきた日産のマネジメント層には、同社の事業および戦略的な目標を達成する上で求められる能力と経験があると信じています。先に三菱自動車の取締役会長に就任したこと、そして次の日産の定時株主総会の開催を控えていることから、今こそ、西川廣人氏に日産のCEO職を引き継ぐのに適切な時期であると判断しました。私は引き続き日産の取締役会長として、またルノー・日産・三菱自動車のアライアンスの枠組みの中で、監督・指導を行っていきます。この変更により、私はアライアンスの戦略面および事業上の進化により多くの時間と労力をかけ、パートナー各社に、アライアンスの持つ規模による競争優位性をいかんなく享受させることができます。今後も、アライアンスの進化・拡大をサポートし、時・場所を問わず、必要とされるときはいつでもパートナー各社の役に立てるよう、サポートしていくことを固くお約束します。」とコメントしている。

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