ItaJob Cup イタ車と、日英独モデル、サーキットで接戦

2017.9.18

イタリア車乗りにはおなじみのイタジョブの番外編としてレース形式走行会が開かれました。いつもは単独で走りますが、仲間とのバトルは新鮮な発見があったようです。

text & photo: Club Mother Head(クラブマザーヘッド)

初のレース形式走行会

今回は奈良にある葛城モータースさんが主催する「葛城モータース走行会2017」の走行枠を提供していただき、コッパ・デル・ラヴォーロ・イタリアーノの番外編といえるイタジョブ・カップを鈴鹿ツインサーキットで開催いたしました。いつものイタジョブは名阪スポーツランドを舞台に1台ずつのタイムトライアル形式ですが、今回はなんとレース形式走行会で行なわれました。そうです、参加した全車でチェッカーフラッグを目指すレースで、いつもとは違った展開が予想されました。

今回のイタジョブ・カップは1970年代までのクルマでのレースとなり、イタリア車を中心にドイツ車、イギリス車、日本車の17台が勢揃いし、走行会にやってきた一般の参加者から注目を集めていました。前日までの台風来襲の心配から一転して、暑過ぎるほどの晴天になりました。イベントとして好天はラッキーですが、度が過ぎるとサーキットを走るには旧いクルマにもオーナーにも厳しい条件になってしまいます。しかしピットが自由に使えましたので、こちらに置けば日影になって快適だったようです。

暑さが最大の敵

このレースは贅沢なスケジュールになっており、まず20分の練習走行から始まります。17台が一気にコースに入っても、皆さん上手にスペースを見つけながら走っていたのは開始から10分過ぎくらいまで。気温が高いため10周もしないうちに油温計が125度をさしたMr.Mさんがペースダウンしたのを始め、多くの方がクールダウン走行が必要になったほどでした。


40分後には2本目となる20分の練習走行! なんと贅沢、また練習出来るなんてラッキー♪ のはずでしたが、皆さんクルマもオーナーも冷え切らず半分ぐらいの方が走行をキャンセルするほどでした。その中欲張って走り出した僕は、5周目で気分が悪くなりピットイン。どうやら熱中症になってしまったようで、頭痛と吐き気としびれが……。

ここから1時間近くクーラーのある部屋で寝ていました。暑さもあるでしょうが、楽しみすぎた前日の寝不足が原因のひとつかもしれません。情けない。関東から友人が観戦に来てくれたのに、ヘロヘロでたいして話も出来ず(涙)。天気が良すぎるのも困りものですね。

さて2回の練習走行を終え、20分の予選がスタート!! 予選が20分あるのは嬉しい。クリアラップをいつとるかがカギになります。全車休み休みの走行ですが、予選を含めると合計60分の走行となり、冷却もですがタイヤマネージメントも必須の状況といえましょう。それでも1台も欠ける事なく17台が走った結果は、1位には2位に2秒以上の差をつけて11秒台を叩き出したフィアット・リトモの前田さん、2位は負けず嫌いパワーで私、3位にラヴォイタ・キングの久保さん! 4位はスパイダーの谷中さん、5位に主催者こと2000GTVの森村さんが入り、並居る強豪を抑えトップ5をイタリア軍が占める快挙(全員Sタイヤでマジ走りし、大人気ないとも言いますが)。

残念ながらホイールトラブルが発生したアウトビアンキA112の浅井さんと、ミッショントラブルのカニ目の新谷さんと、日比野さんのポルシェ356がエンジントラブルで決勝レースをキャンセルすることになってしまいました。

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