ISGと電動スーパーチャージャー M・ベンツS450 メルセデスが考える効率化

2018.03.01

新開発 M256型直列6気筒エンジン

ふたつ目のポイントはエンジンにある。現在メルセデス・ベンツはエンジンのモジュラー化を進めている。2ℓ直4ユニットを基本に、ふたつ組み合わせた4ℓV8ユニット、2気筒追加した3ℓ直6ユニットのM256型がS450に採用された。M256型は電化を前提に初めて設計されたパワーユニットで、エアコンやウォーターポンプなどの電動化により、エンジン前部のベルト駆動スペースが不要となりコンパクト化を達成。さらにはエンジン内部のフリクション低減化が押し進められ、その範囲は低粘度オイルの採用にまで及ぶ。


マニアックな目で見るとこの直6ユニットは、メルセデス・ベンツにとって1997年以来約20年ぶりの復活となり、今回はツインスクロール・ターボチャージャーと電動スーパーチャージャーを組み合わせ、最高出力367ps、最大トルク51.0kg-mを発揮する。環境性能も向上し先代のV6エンジンに較べCO2を約20%削減することに成功した。

電動スーパーチャージャー+ターボチャージャー

3つ目のポイントは電動スーパーチャージャー+ツインスクロール・ターボチャージャーの採用にある。排気を使うターボチャージャーが効き難い低回転域は、電動スーパーチャージャーで過給することにより、「ISG」によるアシストとあわせてあらゆる回転域で俊敏なレスポンスとパワーを実現している。
 

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