発表前に開発中止になった21台のクルマ 前編

公開 : 2018.08.26 06:10  更新 : 2021.03.05 21:43

フォルクスワーゲンパサートGTI(1977年)

1977年、フォルクスワーゲンはアウディ80GTEの112psを発生する1.6ℓ直4を、パサートのエンジンルームに押し込んだ。さらに、前後ともブレーキを大型化し、ワイドなタイヤを履かせ、ゴルフGTIとのビジュアル的な関連性を感じさせるスポーティなボディキットを装着した。パサートGTIと銘打たれた2ドアのプロトタイプは、ウォルフスブルグ周辺の一般道でもテストドライブが行われ、満足のいく結果を収めた。

ところが、時のCEOであるトニ・シュマッカーはプロジェクト中止を決定する。彼には、パサートがパフォーマンスカーへ姿を変えるとは、どうしても信じられなかったのだ。

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