劇中車あつかう男 インタビュー 知られざる困難 意外な裏話も

公開 : 2019.04.14 16:50

映画の撮影で特別であったり年代物のクルマが必要な時、誰を頼れば良いのでしょうか。映画やCMなどで活躍するクルマたちを提供するケビン・サドラーに話を聞きました。彼はクルマの提供だけでなく、特殊車両の運転指南も行なっているようです。

もくじ

映画で活躍したクルマが多数
様々な車種を提供
操作の難しいクルマも
登場車種にもランクが
秘密の多い撮影現場

映画で活躍したクルマが多数

自分がブラッド・ピットに運転を教えたといえば、誰だって耳を傾けるはず。ケビン・サドラーはそんな人物のひとりだが、一から教えたのではなく、教えたのはシトロエン・トラクション・アバントの操作方法だ。

ブラッド・ピットがこのクルマを運転したのは戦時中をロマンスを描いた『マリアンヌ』だ。予告編を見れば、『カサブランカ』の街並みのなかで彼がこの古いクルマを操る姿を見ることができるだろう(実際の撮影はグランカナリア島で行われた)。彼は良い生徒だった、とケビンはいう。「彼は非常に素早くこのクルマの運転の仕方を身につけました。よく話を聞き、指示を忠実に実行しました。そのようなことに慣れていたようです」

残念ながら、わたしがケビンと会った時には、ブラッドが乗ったシトロエンはベッドフォードシャーのガレージにはなかったが、問題はなかった。同様に世界各国のテレビや映画で活躍した興味深いクルマが20台ほど並んでいたからだ。

例えば、1936年製ビュイック・モデル40は『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー(2011年)』に登場した。1919年製モデルTは『未来を花束にして(2015年)』や『メリー・ポピンズ リターンズ(2018年)』で、1971年製ローバーP6は『ベロニカとの記憶(2017年)』や『死霊館 エンフィールド事件(2016年)』に登場している。

おすすめ記事