長期テスト BMW M135i(4) ECUのリマッピングでM2超え 395psに到達

公開 : 2019.07.02 10:40

406ps以上の出力も可能なエンジン

しかし、今回語るのはエンジンの話だ。リマッピングだけで、バーズはN55型3.0ℓターボエンジンを406ps近くまでパワーアップさせた。1シリーズサイズのクルマにとっては、驚くほど強力だ。バーズ創設者のケビン・バードによると、このN55型エンジンはチューニング次第でさらにパワーを引き出すこともできるが、そうするといずれ大きな問題を引き起こしてしまうらしい。

「同型のエンジンを406ps以上にチューニングしたこともあります」彼は言う。「しかし、最大トルクが発生する回転数で回していると、高いギアでは点火タイミングが遅れてしまうのです。そのまま10秒以上回し続ければ、自動的にスロットルが閉じ始め、哀愁的にはリンプモードに入ってしまうことでしょう。」

「早期燃焼防止装置が原因ですが、熱力的、物理的な点から言えば、エンジンの限界は406psを超えています。実現には、エンジン自体に手を入れるか、防止装置の上限を上げるような装置を装着する必要があるでしょう。」つまり、そこからはかなり高額な費用が必要になってくると言うことだ。

個人の好みで言えば、406ps以下、395psくらいがこのクルマにはちょうど良いと感じる。

リアアクスルはこのパワーをしっかりと受け止め、ストレートでは驚くほどの速さを見せる。トルクも58.1kg-mまで向上し、高いギアでも低速から力強い加速を見せる。

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