【2019年 自動車ニュース総ざらい】忘れては絶対ダメ/めでたい出来事5選

公開 : 2019.12.28 09:35  更新 : 2021.10.09 23:53

2019年も、あとすこしです。自動車にまつわるニュース、忘れてはならない/めでたい出来事を5つ選びました。ご覧になる前に、予想してみるのはいかがですか?

相次いだ高齢ドライバーによる死亡事故

text:Kenji Momota(桃田健史)

4月19日のお昼休み時間、東京・池袋でとてつもない交通事故が起こった。

87歳男性が運転する普通乗用車が猛スピードで道路脇の障害物にぶつかり、そのまま赤信号の交差点に突入。

87歳男性が運転する普通乗用車が猛スピードで道路脇の障害物にぶつかった。「アクセルとブレーキの踏み間違い事故」について再び、スポットがあたった。
87歳男性が運転する普通乗用車が猛スピードで道路脇の障害物にぶつかった。「アクセルとブレーキの踏み間違い事故」について再び、スポットがあたった。

横断歩道を自転車で渡っていた親子が犠牲になった。

クルマはなおもとまらず、周囲の歩行者などを次々をはねて負傷されるという大参事となった。

この高齢の男性が、国の研究機関の元幹部であったことから、マスコミでは「元院長」と呼ばれることが多かった。

事故発生当初、「元院長」はクルマの異常を主張したが、現場検証の末、運転ミスの可能性が浮上。

こうした中、以前から高齢者の事故の際にマスコミ取り上げられてきた「アクセルとブレーキの踏み間違い事故」について再び、スポットがあたった。

東京モーターショー2019、奇跡の復活!?

まさかの、130万人達成となった第46回東京モーターショー(10月24日~11月4日)。

主催者である日本自動車工業会は9月の定例会見で「目標は100万人」としていた。

東京モーターショー2019では、マツダMX-30/スバル・レヴォーグ・コンセプト/ホンダ・フィットが特に注目をあつめた。
東京モーターショー2019では、マツダMX-30/スバルレヴォーグ・コンセプト/ホンダフィットが特に注目をあつめた。

東京モーターショーは近年、2年に一度の開催だが、入場者数は回を追うごとに減少する傾向が止まらなかった。

また、今回のショーでは2020年の東京オリンピック・パラリンピック対応で開催地であるお台場/東京ビッグサイトの主要展示スペース/東棟が使えないため、複数の会場での分散開催となり、来場を敬遠する人が増えるのではないかと心配された。

さらに、VW、BMWボルボなど海外メーカーの撤退が相次いだことも大きな不安材料だった。ところが、一部無料エリアの設置や、全世代が楽しめるアトラクションの拡充など、

新しい試みが奏功し想定を上回る130万人を実現した。

緊急電源 プラグインハイブリッド/EV活躍

夏から秋にかけて、首都圏を襲う台風が続出。

都内、千葉の房総、北関東や長野で川の氾濫、大規模な土砂崩れ、また強風によって多数の電柱が倒れるなど、これまで経験したことがない災害が相次いで発生した。

外部電力供給が可能な三菱アウトランダーPHEV。
外部電力供給が可能な三菱アウトランダーPHEV

こうした中で、被災地での復旧で電動車が活躍した。

トヨタ日産は、本社が各地のディーラーの協力を得てプラグインハイブリッド車やEV(電気自動車)などをかき集め、被災地での電力供給源となった。

電動車には、充電だけではなく、自車の蓄電池からの外部への給電を行うための機能がある。

2011年の東日本大震災の教訓から、国か自動車各メーカーに呼びかけて採用したもの。今年の台風被害によって、電動車の給電機能の重要性について社会全体が再認識した。

記事に関わった人々

  • 桃田健史

    Kenji Momota

    過去40数年間の飛行機移動距離はざっと世界150周。量産車の企画/開発/実験/マーケティングなど様々な実務を経験。モータースポーツ領域でもアメリカを拠点に長年活動。昔は愛車のフルサイズピックトラックで1日1600㎞移動は当たり前だったが最近は長距離だと腰が痛く……。将来は80年代に取得した双発飛行機免許使って「空飛ぶクルマ」で移動?

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