【最高の万能モデル】VWゴルフR 6代目と7代目、選ぶべきはどっち? 中古車購入ガイド

公開 : 2019.12.28 08:50

ゴルフRのバイヤーズガイドです。優れたパフォーマンスと控え目なルックスが魅力のモデルですが、中古車市場には6代目と7代目が同居しています。ゴルフのパフォーマンスモデルに新時代をもたらした6代目とさらに洗練された7代目、選ぶべきはどちらでしょう?

パフォーマンスと控え目さが魅力

中古車市場とは残酷な場所であり、世代の異なる同じモデルが肩を並べている様子など珍しくもなんともない。

例えば、ゴルフRの中古車を探してみれば、同じ1万5000ポンド(221万円)で6代目と、より新しくパフォーマンスにも優れた7代目を見つけ出すことが出来るだろう。

ゴルフRのキャビンはスタンダードなゴルフと同じく高い実用性を誇る。
ゴルフRのキャビンはスタンダードなゴルフと同じく高い実用性を誇る。

もちろん、こんな時に選ぶのは7代目で間違いない。

もっと価格を下げて1万500ポンド(154万円)程度で車両を探してみれば話はもっと簡単だ。候補になるのは6代目モデルだけになる。

2010年に登場し、早くも2012年にはディスコンとなった6代目ゴルフRだが、このクルマはその短い生涯で次世代に向けたプラットフォームを創り出すことに成功している。

つまり、2.0Lへと排気量を落としたガソリンターボエンジンとハルデックス四輪駆動システム、そして6速マニュアルと7速デュアルクラッチDSGが選択可能なギアボックスの組み合わせだ。

7代目ではより甘美なシャシーとより多くのパワー、そして絶妙な介入をみせる電子制御が与えられていたが、その精神とパフォーマンスの多くが先代譲りであり、速さとパフォーマンスに加え、控えめで見事な組立品質を誇るモデルとなっていた。

6代目ゴルフで登場したRは、2008年にディスコンとなった5代目ゴルフR32の後継モデルだった。

新時代の幕開け

R32では3.2L V6だったエンジンが、6代目ゴルフRでは2.0Lターボエンジンに変更されるというニュースはひとびとに疑念を抱かせることとなったが、幸いその懸念は杞憂であったことが証明されている。

5代目ゴルフが積んでいたEA113型2.0Lエンジンをベースにしていたものの、R32の251psと32.6kg-mを上回る、271psのパワーと35.7kg-mのトルクを発生させることに成功していたのだ。

ゴルフRの2.0Lエンジンは271psのパワーと35.7kg-mのトルクを発揮する。
ゴルフRの2.0Lエンジンは271psのパワーと35.7kg-mのトルクを発揮する。

Rの0-100km/h加速5.7秒(DSGであれば5.5秒に短縮される)は、R32を1.2秒(DSGであれば0.7秒)も上回っており、ハイパフォーマンス・ゴルフの世界に新時代が到来したことは明らかだった。

現在、中古車市場にはさまざまな6代目ゴルフRが存在している。

DSGモデルが大多数となるが、その変速スピードと見事な燃費性能は十分に選ぶ価値を感じさせてくれるだろう。

確かにこのトランスミッションにも問題はあるものの、6万4000kmごとのオイルとフィルター交換が行われていれば心配はいらない。それでも、さらに安価にゴルフRを手に入れたいというのなら、マニュアルギアボックスの方が安心かも知れない。

では、3ドアと5ドアのどちらを選ぶべきだろう?

5ドアの方が実用性で勝るとともに、すでに十分控え目なRのルックスをより慎ましいものにすることに成功している。

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