【新型GLS 日本へ】メルセデス・ベンツ、今年の新モデル導入は? 新小型SUVも年内に

公開 : 2020.01.30 06:10  更新 : 2021.10.11 09:30

メルセデス・ベンツ日本が、新型GLSクラスについて言及。2020年上半期に、日本導入される見込みです。また、新小型SUVも日本へ。

2020年 新型10車種を投入

text&photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)/AUTOCAR

メルセデス・ベンツ日本の年初恒例となった事業説明会が、報道関係者に向けて開催された。その場で上野金太郎社長から2020年の経営方針が語られた。

2020年は、約10車種の新型車が導入されるという。

昨年のニューヨーク・モーターショーで発表された新型GLSクラス
昨年のニューヨーク・モーターショーで発表された新型GLSクラス

MFA2(モジュラー・フロントドライブ・アーキテクチャー)を採用するモデルについては、新型AクラスBクラス、CLAクラスを昨年送り出しているが、今年はこのプラットフォームを使ったSUVモデル2車種が導入され、合計で7モデルとなることがアナウンスされた。

また、今年もメルセデス・ベンツのSUV攻勢は続き、新型GLSクラスが上半期中の日本導入を予定していると述べられた(写真は昨年のNYショーで発表された新型GLS)。

さらにAMGの販売を牽引した「35」シリーズもラインナップが拡充される。

電動車 注目は?

このほか2020年には、CASE(ケース)戦略の推進に欠かせない電動モデルを続々と展開。

昨年発表されたEQC 400やE350 deの本格デリバリーが始まることに加え、新たな電動モデルの登場が予告された。

パワートレインを1.5L直噴ターボ+BSG+48V電気システムに改めたC200ローレウス・エディション
パワートレインを1.5L直噴ターボ+BSG+48V電気システムに改めたC200ローレウス・エディション

今年注目したいのが世界初の燃料電池プラグインハイブリッド車となる「GLC Fセル」で、使い勝手の良いゼロエミッションカーとなる。

日本では水素ステーションを展開するJXTGエネルギーと東京ガスと共に普及活動を進めてゆくと発表された。

なお、このほかのモデルについての具体的な発表は行われなかった。

会見会場には、昨年末に導入され未公開だったマイナーチェンジが行われたメルセデスAMG GTRと、パワートレインを1.5L直噴ターボ+BSG+48V電気システムに改めたC200ローレウス・エディションが展示された。

このほか現在のメルセデス・ベンツを象徴するEQC 400 4マティックとE350 de アバンギャルド・スポーツ、AMG GT 63 S 4マティック、AMG A35 4マティックエディション1、GLE 450 4マティック・スポーツも持ち込まれた。

販売体制を強化

2019年のメルセデス・ベンツは、グローバルでの新車販売が、過去最高となる233万9562台を記録。前年比101.3%となり、9年連続で販売記録を更新。4年連続でプレミアムカー・セグメントの首位となっている。

日本では6万6523台を販売し、純輸入車として5年連続で首位となると共にプレミアム・ブランドNo.1を獲得している。

C200ローレウス・エディションの内装
C200ローレウス・エディションの内装

国内販売については、消費税増税と秋に相次いだ自然災害の影響のほか、一部モデルの配車遅延というアクシデントもあり、前年比で98.5%に留まった。

会見では「2020年の新車販売台数は昨年同様の水準を維持してゆきたい」と述べられ、安定した販売を維持するために最新の販売店コンセプト「MAR2020」を取り入れた体験型ショールームを備える約10拠点の新規開設、移転・改装が予定されている。

また2020年はメルセデス・ベンツ車の国内保有台数が78万台を超えることから、2023年までに人員、施設を含むサービス・キャパシティを約16%拡大する計画も発表された。

これにより迅速で質の高いサービスの提供を目指すという。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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